廣瀬俊朗さん出版記念オンラインイベント(1)『相談される力』ができるまで
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ryomiyagi

2022/06/20

4月20日に発売された廣瀬俊朗さんの新刊『相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え』(光文社)の丸善ジュンク堂書店による出版記念オンラインイベントが、「トシさんと語ろう 相談しよう」をテーマに開催されました。まず始めに、本書が完成するまでの制作秘話について廣瀬さんに語っていただきました。
イベント主催:丸善ジュンク堂書店

 

イベントの裏側

 

きっかけは昨今の世界情勢だった

 

コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻といった、様々なものが分断される世の中になってしまいましたが、その最たるものが人間関係と言えるのではないでしょうか?仕事がリモートワークに切り替わったり、私生活でも気軽に人と会えなくなったりと、今までとは全く異なる暮らしを求められ、オンラインで誰かに相談することに、ためらいを感じる方は多いと思います。”家に篭りがちになってストレスが溜まるな”とか、“どうやってコミュニケーションとったらいいのか分からないな”とか、一昔前の人間関係の悩みとはまた違った悩みが増えつつあることを、肌で感じるようになりました。

 

これらの問題とどう向き合っていけばいいのかを考えたときに、人と人との絆を感じることができたり、気軽に相談できる相手がいるということが、生きていく上でとても助かるのではないか、ということに気づきました。そしてそのようなタイミングで出版のお話が舞い込んできたのです。僕自身が“相談される人”であり続けたいなという思いを込めて、このような形で出版することになりました。

 

本書のオススメの読み方について

 

“55の考え”ということで、内容的に重複することはあるかもしれませんが、サーッと読んでいくうちに、いつの間にか内容が頭の中に入っていったりとか、今日はこの部分だけ読んでみようとか、そんな感じで使っていただければなと思っています。そして半年に一回ぐらいのペースでまた読んでいただいて、“このときはこんなことを考えていたな”とか、“こんなピュアな気持ちだったな”といったように、ご自身の振り返りに使っていただけると嬉しいです。

 

最近Twitterで本の内容を1日1話ずつ載せているのですが、自分が書いたことをもう一度振り返るとても良い機会になっています。僕自身もちょっと困ったことがあったり、立ち止まりそうになるたびに、読み返そうと思います。たとえ自分が揺らいでもまた原点に戻ってくることができる、そんな本になってくれればいいなと期待しています。

 

出版してから約1ヶ月、廣瀬さんが感じている思いとは

 

完成するまでに、思ったよりも時間がかかってしまったな、という印象がありますね。やはりコロナ禍において、制作を進めたことが大きいのではないでしょうか。顔と顔を合わせて関係者の方とお話をする機会がなかなか実現しなかったので、仕方ない面はあったかと思います。けれど、お互いが何を大事にしているのか、これらをすり合わせる時間というのは、僕にとってはとても重要であり、削ることはできませんでした。ですので時間はかかったかもしれませんが、関係者全員が妥協することなく、一丸となって本を作ることができたと思います。

 


出版から1ヶ月経ち、皆さんから寄せられるご感想は、僕にとって本当に励みになっています。Twitterを始め各種SNSにもたくさんコメントを送っていただくことがありますが、皆さんが本書を読んで、“ちょっと楽になれた”とか、”頑張ろうという気持ちになれた”とか、そんな風に言っていただくことが多く、とても嬉しく感じています。



 

今までのキャリアで培ってきた自分の考えを、アウトプットしていくにあたって、それらを家族や会社といった別の立場に置き換えた場合、きちんと当てはまるかどうかを意識して執筆しました。そのことが、自分の頭の中を整理することにも繋がったと思います。また、自分自身との対話だけではなく、たくさんの方とディスカッションを重ねていったので、本質を捉えるという意味ではすごく良かったと感じています。

 

今後ワークショップを行ったり、何か新しいことをするときには、本書に書いたことを活かしてまとめていくと、物事が上手に進んでいくと思います。執筆は大変でしたが、頑張って書き上げて本当に良かったなと実感しています。

 

次回は、実際にいただいた皆さんのご質問の中から、人間関係に関するお悩みについて、廣瀬さんに答えていただきます。

 

ライター/ryoco

 

『相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え』光文社

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