ただのゴロゴロはNG 疲労をためないための、休日の過ごし方
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疲労を溜めないためには、平日と休日をどのように過ごすかということも大事な鍵になる。

 

なかには、平日の睡眠不足を取り返すとばかりに、「土日ともずっと寝て過ごす」という人もいるかもしれない。だが、結局それでは疲れが取れず、余計にぐったりした状態で月曜日に出社する、ということも多いのではないか。

 

実は、休養には2種類ある。リカバリーの観点からいうとこれら2種類、すなわち、「パッシブレスト」と「アクティブレスト」をうまく組み合わせることが必要だ。

 

パッシブレスト(消極的休養)
安静にしたり睡眠を取ったりして、体を休めること。
アクティブレスト(積極的休養)
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動をして血流を促し、疲労物質の排出を促すこと。

 

土日とも完全にゴロゴロすると、パッシブレストしかとれていないことになる。アクティブレストがなぜ必要なのかというと、次のようなメリットが期待されるからだ。

 

・筋肉に栄養を行き渡らせ、筋肉痛を早期緩和し、疲労回復をスムーズにする
・セロトニンの分泌が活発になり、心身のコンディションが整う
・カロリーを消費し、代謝を上げる

 

アクティブレストは、もともとスポーツトレーニングの分野で広まった考え方だが、現在では一般の人たちにも広く知られるようになった。パッシブレストだけに休日を費やすよりも、アクティブレストと組み合わせた方が、疲労の回復度が高まり、休み明けに出勤するときの活力が違うからだ。

 

では、具体的にどのように休日を過ごせば良いだろうか。一例を紹介する。

 

土曜日  起床時間は平日と同様にする。午前中にゆっくりジョギングしたり、ウォーキングしたり、サイクリングしたりする。午後はリラックスするか、家族と出かけたりすることもある。

 

日曜日  ほぼ何もしない、のんびりする日。映画を観たり、本を読んだりして過ごす。

 

一般的なビジネスマンなら、月曜日から金曜日まではフルで働いて、週末にリカバリーするということが多いだろう。いわば、月曜日から金曜日までは「オン」の時間、土日は「オフ」ということになる。

 

この「オフ」をどう過ごすかで、「オン」の充実度が変わるのだ。だが、2日間の「オフ」とも家でゴロゴロしているだけでは、体はダラけて緩む一方である。疲労を回復するには、適度な刺激を与え、細胞の修復を促すことが必要なのだ。

 

アクティブレストは、トップアスリートも取り入れているリカバリー法で、プロ野球の投手は、登板日の翌日はアクティブレストとして軽いジョギングやストレッチなどにあて、その翌日は完全休養のパッシブレストというふうに、休日を使い分けていることが多い。

 

疲労は、適度に運動することで速やかに除去される。だが、反対に体を動かさずに休養を取るだけでは、筋肉の再生スピードが遅れ、疲労感がますます募る。つまり、体の再生能力を効率的に使った筋肉再生プログラムこそ、アクティブレストといえるのだ。
大事なことは、アクティブレストで何をするか、ということ。決して息が切れるほどの激しい運動を勧めているわけではない。もちろん、それをすることでストレスが解消し、エネルギーがみなぎるということもあるだろうが、アクティブレストという観点からいえば、あまり強度が高過ぎず、息が弾む程度の運動で充分だ。

 

「運動するぞ」と構えなくても、ウォーキングやヨガ、ストレッチくらいの強度でいい。プールや入浴でも構わない。普段、シャワーだけで済ませている人にとっては、しっかりお湯に浸かるということは、大きな刺激になるはずだ。

 

入浴の点でいえば、温泉施設などを利用して、冷たい水と熱いお湯に交互に浸かる、交代浴をすると良いだろう。すでに何度か述べているが、これはアスリートの中では一般的な疲労回復法だ。

 

 

以上、『ビジネスアスリートが実践する 最強のリカバリー術』を一部改変して掲載しました。

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