大局に立てず、情に左右される生ぬるい人間に、人はついてこない。
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成功するためには、大局に立ってものを見ることが大事。

 

漫然と「金が欲しい」「会社を大きくしたい」などと口にするだけでは、夢にすぎない。「いつまでも夢みたいなこと言っていて」と馬鹿にされるのがオチ。上空を飛ぶ鳥になったつもりで、自分の今と未来への道筋を俯瞰するように眺めてみるのだ。

 

鳥の目で将来展望を描くことを、英語では「big picture」というらしい。まさに「大きな絵図」を描けないと成功はできないわけ。そして、絶えず自分の「今」が「大きな絵図」からはみ出していないかを確認する。もし、はみ出しているなら、すぐに軌道修正する。でも、どうしても修正できないものがある。

 

そう。人間関係!

 

はっきり言おう。今まで自分を信頼して尽くしてきた部下、同僚、恋人、友人、妻子だろうと、「大きな絵図」から外れることがある。そのときは「軌道修正」すること!

 

斬られる側に「裏切り者」と言われようが、やらなければならないときがある。どれだけズバッと決断できるかで成功できるかが決まる。

 

どんな人が「大きな絵図」からはみ出す人か? その人を身近に置いておくと、自分や自分の「大きな絵図」の邪魔になる人だ。無能な人、役に立たない人、戦略に合致しない人、文化を共有できない人……これは、なんとしても排除すべきだ。

 

とくに、その人のせいで不都合なことがバレたり、不要な波風が立つような場合は、まずその人間を始末すべきなのだ。世間のサラリーマンは、飲み屋で「なぜあんな奴が部長なんだ」「うちの会社はあんな奴を斬るべきだ」とグチをこぼす。

 

斬ることのできないトップがいる企業が「早期退職制度」を設けて、自発的に辞める社員を募っているのだろう。そして結局、出来のいい人ばかりを失っている。

 

当たり前だ。出来の悪い人は自分でも薄々わかっている。会社から出てしまったら、居場所がない。手を挙げられないのだ。誰を斬るべきかは、変な同情心を捨てればはっきりわかる。それを斬れないから「成功者」になれないのだ。

 

経営者なら、それが思いっきりマイナスになっている。なぜなら優秀な人間に出ていかれることも、邪魔な人間を残すことも、結局は全体の士気を下げることでしかないからだ。生ぬるい人間に、人はついてこない。

 

「裏切り者」と言われても、斬らなければならないときがある。

 

 

以上、『新版 成功する男はみな、非情である。』(いつか著、光文社知恵の森文庫)を抜粋・一部改変して掲載しました。

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