住んで分かった! パリジェンヌがいつも素敵に “見える”着こなしテクニック
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2019/03/04

『大人パリジェンヌStories』制作秘話 YOKOの渡仏物語(2)

 

著者累計42万部超! 大人気イラストレーター・YOKOの最新刊『大人パリジェンヌStories~おしゃれと恋と日常と~』にはファッション・恋愛・食・美容・時間の使い方……と、真似したいヒントがたくさん! 

 

大人が輝くYOKO流パリの世界はどのようにして出来上がったのか? 3回に分けてYOKOの渡仏物語を紹介します。

 
イラスト:『大人パリジェンヌStories』(米澤よう子)より

【YOKOの渡仏物語(2)】 トラブルに原因を求めすぎない生き方に触れる

 

 様々な葛藤と悩みを抱え、日本を離れる決意をした米澤さん。当初は数か月滞在する程度で考えていたが、結果的にパリ移住は4年に及んだ。

 

 住む街としてのパリの魅力は、いったい何だろうか?

 

「私が住んだのはアパルトマンと呼ばれる、古くからある建物を改装して使っている家具付きの賃貸でした。モノによっては数百年前の古い建物だったりするので“5階建てなのにエレベーターが無い”とか“よく水漏れする”とか、日本では考えられない不便さが沢山! でもパリって、周りの人に助けを求めると必ず助けてくれる。不用意に口出ししない、放っておいてくれる優しさもあり、一言助けを求めれば必ず答えてくれる。距離感が心地よかったです。街自体は日本に比べて不便なことだらけなのに、パリの人力でカバーしているから生活はうまく回るんですね」(米澤よう子さん/以下同)

 

 パリの人たちと触れ合うにつれ、抱えていた悩みも次第に軽くなっていったという。

 

「フランス人は“トラブルに原因を求めすぎない”という傾向があります。例えば私の病についても『病気なんて誰のせいでもない。それも含めてYOKOでしょ』と言ってくれる。日本にいたころは病に対して、原因や意味、良し悪しを求めてしまっていたのですが、彼らの考え方に触れて『そうか、誰のせいでもないのか』と、受け入れることができました。

 

 さらに街を歩く一般のパリジェンヌたちに目を奪われました。パリに住む女性って、背中のラインがシュッと引き締まっていて、何かが違ったんです。それは西洋人だけに限った事ではなくて、例えばアジア系の女性もそうでしたし、ルーツや体形差を超えた何かがありました。

 

 当時の私は『きっとハイファッションを楽しんでいるに違いない』とうがった見方をして、彼女たちの集まる場所に行ってみたら……、ZARAやH&M。どんな店だろうと覗いてプライスを見てびっくり。すぐに街で彼女たちをスケッチするようになりました。

 

彼女たちを観察するうちに、着こなし次第でいくらでも小顔に見せられるし、服一枚で着やせできる、なりたい自分の姿に“見せる”ことはできる、と気づきました。“自分はそのままで、身に着けるモノを変えればいいんだ”って。そこから、私自身の病気由来のコンプレックスも解放されていきました」

 

 この時の体験が原動力となり、米澤さんは15年以上も“パリジェンヌ本”を描き続ける。女性を描く際のこだわりも渡仏前と渡仏後では大きく変化した。

 

「パリの街では顔やスタイルではなく“雰囲気”に惹かれてペンをとることが多かったです。そうするうちに私自身の作風も変化していって、可愛く美しく顔のパーツを描くよりも、全体の着こなし、雰囲気、おしゃれさ、顔の表情にこだわりをもって描くようになりました」

 

 パリでの視点の変化が、現在のYOKO流パリジェンヌのイラストに繋がっていく。

 

≪その(3)へつづく≫

 

※この記事は、『大人パリジェンヌStories』(米澤よう子)と著者への取材をもとに作られました。

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