飛び降り自殺から生還したモカさんが伝えたいこと(5)
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bw_manami

2019/05/01

経営者・漫画家のモカさん(1986年3月生まれ、元男性)は、躁鬱病を悪化させた末、飛び降り自殺で重傷を負いながらも九死に一生を得る。全身の痛みに向き合いながら気づきを得たモカさんは、2016年から「お悩み相談」を始め、約600人の悩みと向き合ってきた。

 

 

「消えてなくなりたい」「生きていく限界」――苦しい気持ちに寄り添う

 

モカさんは、経営する女装バー「女の子クラブ」のお客さんや、友人、知人を相手に、無償のお悩み相談を始め、少しずつ対象範囲を広げていった。

 

専門サイト「モカのお悩み相談」(http://nayami.uni-web.jp/)も立ち上げた。自由に悩みを書き込める形式だ。

 

さらに、リアルでの出会いを生かすために、紙で「モカのお悩み相談カード」を作った。これまでに数百枚を用意し、配ったり、立ち寄り先に置くなどしている。

 

このカードには次のように記した。サイトの文言とも一緒だ。

 

「お悩み相談受けています
いつでもご連絡ください。

悩んでいることがありましたら
どうかこのカードを思い出してください。
わたしは十二階のマンションの屋上から
飛び降り自殺行為を行い
車の上に落ち死なずに助かりました。
あなたの気持ちが少しでも分かるかも
しれません。お話したいです。
いつでもあなたの連絡をまっています」

 

モカさんは、カードに込めた熱い思いを語る。

 

「『もう消えてなくなりたい』『生きていく限界にきている』と打ち明けてくる人がたくさんいます。一度、飛び降りまで追い込まれた私だからこそ、そんな気持ちに寄り添えるかもしれない」

 

「自分の経験を振り返ってみても、1人でいる、孤独になるのが一番いけません。

 

誰かに話せれば、ぐっと気持ちは楽になる。でも、家族や親戚などの近い人だと、迷惑をかけてしまうかもと思って言い出しにくいかもしれない。友人や知人だと、今度はプライドが邪魔をするかもしれません。

 

私のような相手だからこそ、話せる場合があるのだと考えます」

 

 

以上、『12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと』(モカ、高野真吾著、光文社新書刊)から抜粋・引用して構成しました。

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12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと

12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと

モカ/高野真吾

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