ここまで少ない!? 安く泊まれるバリアフリーの宿――車いす世界一周(2)準備編
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バイク事故で頸髄損傷。車いす人生となった著者が、絶望の10年を経て車いす単独世界一周を果たすまでの旅の記録。270日間、介助者なしの波瀾万丈ひとり旅!
『No Rain,No Rainbow 一度死んだ僕の、車いす世界一周』から一部をピックアップ!

 

■車椅子で世界一周、まず何が必要なの?

 

見切り発車で世界一周を決めてしまったが、まず何を準備すれば良いのか。エイチ・アイ・エスの方からアドバイスをたくさんいただき、やることや決めることが明確になってきた。

 

・世界一周航空券なるものがあって、それを使うと非常にお得に世界一周することができる。
・行きたい国のチョイスは、自分が行きたい王道の観光地や、こんなところ行けるのか? というチャレンジングな場所の2通り。

 

 

■荷物をどうするか?

 

パッキングは他の人の世界一周ブログなどを参考にし、加えて自分の障害において必要なアイテムを忘れずに。

 

1.バッグ類

車椅子の押し手のところに引っ掛けられるバックパック30リットルと、膝の上には50リットルのノースフェイスのダッフルバッグ。あとは財布などを入れるポーチをウエストに装着。

 

2.日用品・薬

歯ブラシや爪切り、耳かきも必須アイテム。国によってはマスクも欲しいところ。薬は、普段自分が使い慣れている頭痛薬・解熱薬・腹痛止めの3点セットはマスト。標高が高いところに行く人は、高山病予防薬も購入していくといいかもしれない。

 

3.衣類

重宝するのは寒さに耐える、汚れに耐える、水に耐える服。着脱しやすさも重要だ。洗濯は時間もかかるし、どこでもできるわけではないので、僕は一枚の下着や靴下を何日も履き倒した。

 

4.電子機器

僕はガジェット系はパソコン、ミラーレス一眼、アクションカメラ、各充電器でキャパシティは限界だったが、写真にとくにこだわりがないならiPhone一つで十分だ。

 

5.書類、保険系

行く国によってはビザ、加えて予防接種。海外旅行保険はぜひ入ってほしい。

 

6.障害系アイテム

車椅子用の道具としては、車椅子を漕ぐための専用のグローブ、クッション。排泄排尿の道具としては、排尿用にコンドーム型カテーテル、集尿袋。排泄用に坐薬100個、そして、それを挿入するための自助具。

 

ベトナム・スイティエン公園

 

■200万円予算オーバーに泣く

 

当初300万円で設予算を設定していたが、交通費と宿泊費が大誤算だった。

 

まず交通費。途中体調不良やすでに決まっていた友人の結婚式などで、帰国が2回。これだけで50万近くかかってしまった。

 

さらに宿泊費。1泊3000円で安宿巡りじゃ~! と見積もっていたところ、想像以上にドミトリーには車椅子用の設備が整っておらず、アウトなところも多い。ドミトリーには数回泊まったが、その期間はシャワーを浴びずに水で濡らしたタオルで体を拭いて耐えた。それ以外はホテルに宿泊。

 

車椅子用の設備が整っている部屋を探すと、それなりのクラスのホテルになるので、なるべく安いところを探して泊まりはしたが、アジア以外はほとんど1泊1万円超え。

 

結局、トータル500万越え。

 

こうして、僕の世界一周は幕を明けた。

 

以上、『No Rain,No Rainbow 一度死んだ僕の、車いす世界一周』(光文社)から一部抜粋しました。

 

三代達也(みよ・たつや)
1988年茨城県出身。18歳の頃バイク事故で首の骨を折り頸髄を損傷、車椅子生活を余儀なくされる。2008年、約9ヶ月間23カ国42都市以上を回り、世界一周達成。車椅子だから“こそ”の旅の魅力を全国で講演している。
公式ブログ http://wheelchair-worldtrip.com/

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一度死んだ僕の、車いす世界一周

一度死んだ僕の、車いす世界一周No Rain,No Rainbow

三代達也(みよ・たつや)

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