“トレンド”を無視するのも、結構疲れる! スタイリスト・地曳いく子の『おしゃれは7、8割でいい』
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bw_manami

2019/10/02

 

女性ファッション誌で30年以上のキャリアを誇る人気スタイリスト・地曳いく子さんの最新刊『おしゃれは7、8割でいい』(9月19日発売・光文社刊)より、一部を抜粋してご紹介します。

 

「似合う服がない!時間もない!もう無理!」なあなたを救う、人生とおしゃれがもっとラク&楽しくなるヒントが満載です!

 

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ベーシック派であり続けるのも難しい

 

トレンドの話をしていると、

 

「私はトレンドファッションには興味なし。ベーシックでいくわ」

 

という人もいます。

 

ですが、トレンドを追うというのは、「おしゃれになりたい」という欲から出てくるものではなくて、実は、人間の本能に近いので、完全に無視するのも、意外と難しいものなのです。

 

そもそもトレンドとは、「見たこともない新しいもの」=「違和感」のこと。

 

人は、違和感のあるものに対して、どうしても目が引かれてしまうのです。

 

トレンドの誕生から終焉まで

 

トレンドって、いちばん最初に、トップブランドのコレクションに登場したり、あるいはストリートのごく一部の人がやり始めたりしたときは、あまりにも早すぎて、「あれ何?」「ヘンな着方!」と、人は奇異な目で見ます。

 

それを、新しいものに目ざといほかのブランドやショップが噛み砕いてもう少しとっつきやすくすると、「なんだか新鮮で面白い」「ワクワクする」となり、感度の高い人たちが取り入れ始めます。

 

そうすると目にする機会が増え、さらに多くのブランドが真似し始めます。ここまでくると一般の人たちの目にも慣れてきて、「みんなも着ているし、私もやってみようかな」ということになり、一気に広がります。そうやってすっかり行き渡ると、そのトレンドは終わるのです。

 

つまりトレンドは、生まれる→噛み砕かれる→消費される→浸透する、という流れを繰り返して、命を終えるわけです。

 

どこで手を出すのも自由

 

どのタイミングで、トレンドに手を出すか?どこで手を出すのも自由です。

 

料理を例にとるとわかりやすいでしょう。

 

たとえばタイ料理。

 

本格的なタイ料理はパクチーが入っていて独特の味なので、誰もが食べられるというわけではありません。これはファッションでいえばトップデザイナーが作った服。好奇心が旺盛な人は「これ何?おいしそう!」とチャレンジしますが、「わ、このニオイ苦手……」という人もいます。

 

そういった人たち向けに、こんどはパクチー抜きのタイ料理が登場します。

 

これが、一般のアパレルブランドが作る服。タイ料理ではあるけれどパクチーが入っていないので、感度の高い人にとっては、「これはタイ料理じゃないよね」ということになりますが、パクチーは苦手だけどタイ料理は試してみたい、という人にはぴったりで、じゅうぶん満足感が得られます。

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おしゃれは7、8割でいい

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地曳いく子(じびき・いくこ)

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