95か月連続ナンバーワン! 歌舞伎町キャバ嬢の最強「自己ブランディング」術(2)コミュニケーションの基本は「謙虚」
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月30万円の売上しかなかったキャバ嬢が、翌月から一気に10倍に! 桜井野の花『「一番」という生き方』で読み解く、NO.1になるための自己ブランディング術。今回はその中から、コミュニケーションのとり方についてフォーカス!

 

■“勝てる場所”を見つけることがすべての基本

 

ナンバーワンを継続するために必要なのは、まず“勝てる”場所を見つけること。これが大前提となりますが、それだけで勝ち続けられるほど甘い現場なんて、世界中探してもどこにもありません。そこから努力や工夫が必要になります。
1回でもナンバーワンから陥落してしまったら即アウト。連続記録を打ち立てるためには、勝ち続けられるコミュニケーション力を身につける必要があります。

 

といっても、私の接客は実は至ってオーソドックス。基本を押さえながら、ちょっとずつ工夫を加えているという感じです。

 

最も重視するのは第一印象。これってキャバクラに限らず、保険や不動産の営業職だって、店頭で何かを売る販売職だって同じ。また仕事に限ったことではなく、あらゆる人間関係において言えることですね。

 

初対面のお客様に一発で「いい!」って思ってもらえないと、「この子つまんないな~」と、お客様は他の子に流れていってしまいます。そうなったらゲームオーバー。
一度離れてしまったお客様の心を取り戻すには、初対面の時の何十倍、何百倍もの努力が必要になります。
初めてのお客さんに対しては、悠長なことは言っていられないのです。初対面の一発目で「へぇ、こういうキャバクラ嬢がいるんだ」とお客様の脳みそに”チャンネル登録”してもらわないといけません。

 

■プレゼン・タイムは大げさに自己アピールを

 

そのために必要なのは何かというと、プレゼン能力だと思います。
第一印象で勝負をかけるのが最も効果的。そこで失敗すると、そうとう頑張らなければ敗者復活できません。

 

初対面のお客様への接客で、私に与えられたプレゼン・タイムはせいぜい10~15分程度。この短い時間に勝負を決めます。
“自分がいかにいい女なのか?”をわかってもらうためのアピールタイムですから、あえて私は自分の話をしまくります。そのときに大事なのが、ボディランゲージです。

 

身振り手振りって、プレゼンに絶対必要なものなんです。よく、アメリカのIT企業の社長がジーンズ姿でプレゼンする様子がニュースで流れたりしますが、まさにあんな世界です。
訳知り顔でかしこまってあいづちを打つよりは、お客さんの一言一言に大げさなくらいに反応して、明るく場を盛り上げるようにするのです。

 

その時、自分をどう見せるかについても工夫します。相手の位置からもっとも“いい女”に見えるような「角度」ってあるじゃないですか。顔を向ける角度とか、首をかしげる角度とか、一番可愛く、キレイに見えるポイントが誰しも絶対にありますよね。そういうのを、ふだんから鏡を見て、ちゃんと研究しておくんです。

 

身振り手振りや感情表現はふだんの2割増しを心がけて。お客様から自分が“いい女に見えているか?”を研究して、トライ&エラーを繰り返していきましょう。

 

■基本は謙虚に、時に高圧的に

 

――話は分かりました! しかし、それも度を過ぎれば、逆効果になりませんか?

 

あまりにも強烈なキャラは、ハマる人はハマりますが、そうでなかったときのリスクが高すぎます。
意外に思われるかもしれませんが、私の生き方はすべてリスクヘッジなんです。リスクはなるべく避けるのが大原則!
私に関して言えば、極端すぎず、相手の許容範囲の中で最大限のアピールをするというのが基本スタンスです。

 

そんな“毒のない偉そうな態度”みたいなものが身についてきました(笑)。でも、こういうスタイルの接客はけっこうテクニックや経験値が必要なので、最初からやろうとしてはいけません。
リスクを冒さないためにも、自分のギャップや特徴をきちんと把握しておくことが重要。そのうえでギャップを使いこなせたらカンペキですよ!

 

■コミュニケーションは“テンプレ化”してもいい

 

――それにしても、そこまで考えなければいけない接客って、難しすぎます!

 

そうですね。でも、場数を踏んで慣れてきたら、特に頭で考えなくても、自然にできるようになりますよ。
会話の時の口調やテンポなんかもそう。ちょっと人より声を大きくして、敬語だけれども少しテンションが高め、みたいな。それも慣れです。
皆さんは、ふだん自分がしゃべっている姿を映像で見たことありますか? 見たことがない人は、一度スマホで撮影して見てみてください。自分が思っている以上に地味だったりするんですよ。
はじめましての挨拶はテンプレでOKだけど、テンションは高めをキープ。それが飽きてきたら、ちょっとずつアレンジを加えて。

 

第一印象で相手の関心をつかんだら、今度はリピートしてもらうための工夫を仕掛けていきます。
これも基本、コミュニケーションではあるのですが、瞬発的な第一印象づくりのプレゼンとは違って、気の利いた会話のやりとりがポイントになります。

 

・お客様が求めていることは何か?
・どう答えて欲しいのか?
・お客様は何をメリットと考えるのか?

 

を、お客様の顔色や仕草を見ながら推測し、最適な言葉を探してお返しします。話すと長くなるから、本を読んでくださいね(笑)。

 

■下ネタの受け答えにも、お客様への敬意をこめる

 

――お酒の席だと、きわどい話やキツイ冗談とかだけじゃなく、難しい話とかも出そうだから気おくれしそうです……。

 

お酒の席では、どうしてもシモネタトークは出てきますよね。
「そんなのムリ!」という人は、そもそもこの世界には向いてません。
キャバクラで生き残っていくには、シモネタに対してどれだけ無抵抗でいられるか、どれだけうまく相手の誘いをかわしながら、エロトークで相手を喜ばせられるかがポイントになってきます。
適度にイヤラシく、でもエロすぎない、大人の品のいいシモネタトークを自ら仕掛けられるようになったら無敵!それには、マジっぽくならないよう、言い方(声のトーンやテンション)にも気をつけましょう。

 

いずれにせよ、「お客様は何をメリットと考えるか?」と、「自分は何が得意か?」を掛け合わせて、自分のセールスポイントを伸ばしていくことがキモになります。

 

「お客様が何をメリットと考えるか?」については、世間で話題になっていることや社会問題など、あらかじめ社会のことを知っておく必要があります。でも最初の勉強は、ニュースサイトにざっくりまとめてある3行の記事を読んでおくだけで十分。そのうえで、お客様の問いかけに対して、何か一つでも専門用語を出せればいいのです。基本的に男性は教えることが好きなので、「教えてください」は効果的。
「なんかちょっと自分の専門分野のことを知ってるっぽい」と思われる雰囲気を出せれば十分。雰囲気だけでいいんです。

 

■「LINE交換しよう」のことばにもひるまない

 

――接客以前に大切な「集客」はどう考えていますか?

 

キャバクラ嬢にとって絶対に避けて通れないコミュニケーションツールといえばLINE。私は、ID交換しようって言われたら、快く受けます。
そして、基本的には、お客様から来たLINEメッセージにはすべて返信するようにしています。お店でのお支払い額の違いで返信の有無を区別することはありません。

 

でも、いかにも営業LINEみたいな、「来週来てね」みたいな誘い方はまずしません。商品だって、「買ってください」と言われると購買意欲が下がりませんか? そんなふうに売り込みしないと売れないような商品に見えてしまうからです。「買って」と言われて「はいそうですか、買います」なんて人はいないんですよ。興味を持ってもらえる文面を送りましょう。

 

■お客様は「つくる」もの

 

よく美容雑誌で「キレイはつくれる」というフレーズが使われますけど、それと同じで「お客様はつくれる」んです。元々キレイじゃない人をキレイに仕立て上げるのと同じで、お客様じゃない方だってお客様に仕立て上げることができる。
ビジネスでも、「顧客を創造する」っていうじゃないですか。どういう層にどういう需要があるかを見極めて商売をすれば、そこに新規のお客様が生まれるんです。

 

お客様は無限の可能性を秘めています。
今、キャバクラ遊びをしない方たちは全員潜在顧客だと思って、その方たちが楽しめる新しいキャバクラ文化を創出できれば、未来は明るい!

 

――野の花さんをそこまで突き動かすものは何ですか?

 

子どもの頃、いじめられたこともあって、そんな自分を変えたい、日の当たる場所に立ちたいって思っていました。
いじめられていた自分ではない自分になるという夢。
人って、いつお金を持つようになるかわからないものですけど、結局、お金を持つようになる人に共通しているのは夢なんです。夢があるからお金を手にできる。
自分の原点に立ち返ることも非常に重要ですが、ポジティブに前を向くために必要なのは夢なんでしょうね。

 

ブランディングを心がけ、他のキャストとは違う存在感を身に付けた桜井野の花が次に求めたのは「コミュニケーション力」。
もはや耳慣れた観すらある言葉が、本書を読み進めるうちに、彼女の飾りのない言葉と実績によってグイグイと迫ってきた。

 

●この記事は『「一番」という生き方』から引用・再編集したものです。
文/森健次

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「一番」という生き方

「一番」という生き方95か月連続No.1を続ける私の自己ブランディング術

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