SNSがやたらキラキラしてる人に使えるインテリ悪口「世界で一番大きな花だね!」
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ryomiyagi

2021/11/21

 

2021年12月22日発売の書籍『教養(インテリ)悪口本』(堀元見著・光文社刊)より、今日から使えるインテリ悪口を抜粋してお届けします。イラッときたときやモヤモヤしたときに使って、ディスりたい気持ちを教養に変えてみてはいかがでしょうか。

 

世界一大きい花といえば、「ラフレシア」である。東南アジアに生息する植物だ。花の直径は90cmに達する個体もあるという。
なぜこれほど大きな花を咲かせられるのだろうか?
その答えは「寄生植物だから」である。ラフレシアは他の植物に寄生し、栄養を吸い取って生きているのだ。だから異常に巨大な花を咲かせることができる。
もう少し詳しく説明しよう。

 

普通の植物は、光合成をしている。そのため、葉や茎といったパーツが必要になる。光合成をするためには葉をいっぱい出す必要があるし、十分に光を浴びるためには高く伸びた茎が必要だ。だから植物は一生懸命エネルギーを使って葉だの茎だのを成長させる。そして残ったエネルギーで花を咲かせるのだ。

 

一方、ラフレシアは光合成をしていない。だから葉も茎もいらない。最初から全てのエネルギーを花を咲かせることだけに使える。ゲームのパラメータ割り振りみたいなものだ。ゲームで攻撃力だけを上げていくことを「攻撃極振り」と言ったりするが、ラフレシアは「花極振り」なのである。
しかも、割り振っているエネルギーも他人のエネルギーを奪ったものである。世界一巨大な花がこんなに邪悪な戦略に支えられているのだと考えると、皮肉なものだなぁと思うばかりだ。

 

さて、ラフレシアによく似ているのが「SNSでやたらキラキラしている人たち」である。「タワマンでパーティしてます~!」みたいな写真を上げまくっている人、あなたも一度は見たことがあるだろう。
例えば、港区女子とかマルチ商法やってる人とか詐欺師まがいのIT起業家とかはめちゃくちゃキラキラしている印象がある。
そして、言うまでもなく、港区女子にせよマルチ商法プレイヤーにせよ、他者のお金に寄生している。彼らのSNSがキラキラしているのはラフレシアと同じ理論なのだ。
だってそうだろう。仮に本当に仕事が順調でタワマンに住んでいるのであれば、仕事でそれなりに忙しいはずであり、SNSをキラキラさせ続けている場合ではない。光合成をしているのであれば、茎や葉を伸ばしているはずなのだ。
エネルギーを花に極振りしているラフレシア起業家は、たいてい詐欺師である。僕はそういう人を見る度に「ラフレシアだ。他者のお金に寄生していそうだなぁ」と思っている。

 

使用例
「(SNSで)昨日はリムジンパーティをしました!! 今日はタワマンの最上階で遊んでまーす! 明日はフェリーに乗るよ!」
「すごい豪華な暮らし! 世界で一番大きな花だね!」

 

補足:カルテットミーニングで差を見せつけよう
この「世界で一番大きな花だね!」は「他者に寄生している」という意味以上に、色々な意味を込めて使える。多機能悪口なのである。

 

第一に、ラフレシアの花は悪臭を放つ。つまり、「お前の行動臭いぞ」という意味も込められるのである。タワマンの屋上でイキっている写真をSNSに上げる行動は臭い。ダブルミーニングだ。
第二に、ラフレシアの花に寄ってくるのはハエである。つまり、「お前のキラキラ投稿に惹かれてくるのはハエだけだぞ」という意味を込められる。実際、キラキラアピールに憧れて寄ってくる人はちょっと頭の弱い人だけなので、この喩えも適切だと思う。これでトリプルミーニングになった。
第三に、ラフレシアの花はすぐ枯れる。なんと、花が咲くまでに2年かかるのに、咲いたら3日で枯れる。セミみたいな生態の花だ。
したがって、「お前がキラキラしているのは一瞬で、そのキラキラはすぐ枯れるぞ」というメッセージも込められる。とうとうカルテットミーニングである。

 

古くから掛詞の文化がある我が国でも、カルテットミーニングの悪口というのはまずお目にかかれないと思う。あなたもぜひ明日からこの掛詞の極み的インテリ悪口を使いこなして、周囲との圧倒的な差を見せつけて欲しい。

 

参考文献
・ 稲垣栄洋『たたかう植物』(筑摩書房)

 

『教養悪口本』
堀元 見/著
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