「自分は卑怯者」と自覚する人間が成功する。 成功者の哲学#11
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若くしてマスコミ業界に飛び込み、各界・各国の実力者と幅広い人脈を持つ著者が、超一流の交流から学んだ「大切に扱われる・積極的にサービスしたくなる上質なゲストになる」ためのノウハウを一冊にまとめた『一流のサービスを受ける人になる方法』(いつか著)が9月11日に刊行されました。
『一流のサービスを受ける人になる方法』刊行を記念して、特別に著者・いつか(http://www.itsuka-k.com)さんのベストセラー『成功する男はみな、非情である。』(角川いつか名義)を再編集してお届け! 数々の成功者に共通する「帝王学」の実態に迫ります。

 

 

「善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも戦うに非ざるなり」(孫子)
戦国時代、トップは必ず一番後ろにいた。

 

それはそうだ。自分が殺されたら負けなのだ。矢が飛んでこない一番後ろのほうにいて、やばくなったらとっとと逃げる。卑怯と言われようが、それが戦い方というもの。将が生きている限り、復活のチャンスはいつでもある。

 

敵のシマへなど絶対に乗り込まない。仮に部下が人質に取られて殺されようが、お構いなし。

 

ビジネス社会でも、実は同じ論理が働いている。

 

「真面目にコツコツと働いたからといって、幸せになれるわけじゃない」

 

そう語ったのは、出版社の副社長。

 

企業のトップにいる人間は、汚れ役はやらない。必ず部下にやらせる。

 

そして、いざ発覚したら、もちろん自分は一切知らなかった、部下が勝手にやったことである……となる。

 

また、リスクの大きな仕事も自分ではやらない。これも部下にやらせる。しかし、そのリスクある仕事が成功しそうな状況になることもある。そのときは?

 

もちろん、これは「私が決めたことです」、そう言って堂々と乗り込んでくる。かくして“勇気ある社長の英断”がここに成立するのだ。

 

うまくいったら自分の手柄!
失敗したら他人のせい!

 

自分にとって良いことと悪いことの振り分けがわかっている。

 

この論理がなければ、実は成功者にはなれない。なぜなら成功者とは、絶対に成功し続けなくてはいけないもの。失敗したら、蹴落とそうとする人間の攻撃材料になるだけなのである。

 

「あいつが勝手にやったことだ。わしは知らん」

 

社員がフライングをして失敗したとき、運輸会社の社長がこう平然と言い放ったのを私は聞いている。

 

しかし、問題は人との関係である。

 

「うまくいったら自分の手柄、失敗したら他人のせい!」そう言って部下の手柄を、いつもいつも奪っていた人間がいた。もちろん部下はついていかない。優秀な部下がどんどん出ていき、結局は自分のクビを絞める結果となった。

 

ひと昔前の企業社会では、社長の罪を背負って自殺する管理職の人間までいた。もちろん肯定されることではないが、かつての成功者たちは「俺が死なないために犠牲になってくれ」と言える人間関係を粘り強くつくってきたことも確か。

 

人生を賭けた真剣勝負にきれいごとばかりでは通用しない。

 

急激にのし上がった人は多かれ少なかれ、どこかに後ろめたい傷を隠し持っているのだ。一切のリスクを排除して大きなリターンを得ようというのはあまりに虫がいい話だろう。

 

勝ち残る人は、「汚れ仕事」をちゃんと自覚し、手を打っておく。関与の証拠を残さない。発覚したときの筋書きを用意しておく。場合によっては、スケープゴートになる他者を想定しておく。汚いといえばそれまで。

 

ただ、昔から一代で名をなした者はみなこうやってきたのだ。荒っぽい商人や疑惑が絶えない政治家で、「刑務所の塀の上を歩く男」なんて評された人がいるだろう。逮捕されれば世間はとやかく言うが、逮捕されるまでは成功者で通っている。塀の中に落ちれば落伍者。本人は塀の上で踏みとどまり、誰かが塀の中へ入る。平衡感覚の問題だ。

 

それに、評価されたいのなら、仕事そのものでなく、“部下を育てた”ということで評価してもらえばいい。今の経営者で注目される人は、みな社員たちが生き生きと働ける場をつくった人なのだから。

 

こうすれば当初の目的も達成される。それがわかるかな?

 

そう。頭のいい人間は、自分がいつまでも後ろにいられる、というわけだ。

 

非情な人間は、自分が「卑怯者」だとわかっている。

 

過程はどうあれ結果が全て。生き残った者が勝つ。

 

成功したいなら、「成功は自分の手柄、失敗は人のせい」を通せ。

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