小説家・矢野隆が語るゲームと小説の交差点(前編) ゲームウォッチ、バーチャ2、メタルギア、ドラクエ5はどこかで創作につながっているのか?
市川淳一『ぼんくら書店員のぼんくRADIO』

ryomiyagi

2020/02/20

 

■40代の共感しかないであろう矢野さんのゲーム遍歴

 

市川:一番最初にやったゲームって、どんなのですか?

 

矢野さん:記憶の中では「ゲームウォッチ」。皆さんわかりますか?

 

市川:ゲームウォッチなんだ…!!

 

金森さん:スマブラでしか(見たことない)。

 

―「ミスターゲームアンドウォッチ」。

 

矢野さん:液晶のやつで、それしかできない。

 

市川:2画面みたいになってるやつですよね。

 

矢野さん:僕が初めて親父に買ってもらったのが、それの「ドンキーコング」。自転車の補助輪が取れて1人で乗れたらのご褒美だった。

 

一同:へ~!

 

金森さん:いい話ですね。

 

市川:僕も運動会の徒競走で1位になるとゲーム買ってもらえました。

 

―それ、頑張って1位になれるんですか?

 

市川:僕、足だけは速かったんですよ。2年生の時は「ぼくドラキュラ君」買ってもらいました。

 

矢野さん:懐かしい。

 

※『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』……コナミのゲームソフト。ジャンルはアクションゲーム。悪魔城ドラキュラシリーズの外伝作品。『悪魔城ドラキュラ』のラストボスであったドラキュラ伯爵の息子が「ドラキュラくん」として主人公となって活躍する。ホラー風の悪魔城ドラキュラシリーズの本編とは打って変わって、可愛らしいコミカルなゲームとなっている。(wikipediaより)

 

―今思ったんですけど、これ、全部のゲームタイトルを調べないといけない…(笑)

 

一同:(笑)

 

ゲームカタログを見ながら懐かしさにもだえる面々

 

矢野さん:ファミコンも小学校3年か4年でしたね。だからコンシューマーゲームはずっと追ってきた感じです。

 

―ジャンルはなんでもありですか?

 

矢野さん:えーっと、最初の方はRPGが難しくてできなかったんですよ。僕、将棋とかも苦手で。考えてガッてやるのは苦手だったんで、最初はできなかったんです。で、何だったかな…FF4かな。それをやるまで、クリアができなかったんです。

 

市川:スーファミ最初のFF作品。

 

※FF4……ファイナルファンタジーIV。オーソドックスな構成だが、メンバーの離脱が非常に多く、シリーズの中では比較的暗い世界観か。ガリことカインの洗脳闇堕ちは小学生には厳しい。ゴルベーザ四天王とのバトルは神曲。

 

矢野さん:それからはドラクエも1、2、3と全部クリアして。その時4も出てたんでそれもクリアして。

 

市川:僕も小1の時にドラクエ3買って、ずっとアリアハンで止まってました。王様のところに行くっていう発想がなくて。

 

―ヒントはあるはずなんだけど、思考がそこに及ばなかった。

 

市川:テキストをちゃんと読みこまないと進められないっていうところがまずわからなくて。

 

※アリアハン……ドラゴンクエストIII開始時に最初にいる町として登場。名前の由来はアーリア人の「アーリア」と偉大という意味がある「ハン」を足した言葉という説が有力。ルーラの登録が可能でルーラ項目は1番目。王様とルイーダの酒場でセーブ可能、教会と宿屋を完備しSFC版以降は井戸の中にメダル王がいる。(ニコニコ大百科より)

 

―その後、RPGもやるようになってからは、1人でも、友達とも親ともやる感じでしたか?

 

矢野さん:そうですね。色々やってましたね。小学生当時はファミコンの持ってるソフトがみんな違うじゃないですか。それを持ち寄ったり、「あいつんちに行くと何がある」とか。

 

市川:借りパクされましたよね。

 

―名前とか書いてましたね。

 

市川:「あ、あいつ転校しちゃうんだ~」ってなり何日か経って、あれ?「つっぱり大相撲」どうしたっけ?みたいな(笑)

 

※「つっぱり大相撲」……1987年9月18日に日本のテクモから発売されたファミリーコンピュータ用スポーツゲーム。家庭用ゲーム機で発売された大相撲を題材としたタイトルとしては最も古いもので、以後に発売された大相撲ゲームでは、ほとんどの作品で本作と同様のゲームシステムが導入されている。(wikipediaより)

 

金森さん:ありますあります。僕は「ヨッシーアイランド」持ってかれました(笑)

 

菅さん:ヨッシーアイランドは持ってかれるね~!

 

―人気高そうですね。

 

ボンクラ書店員のぼんくRADIO

ぼんくら書店員・市川

「『竜馬がゆく』と『燃えよ剣』の出版社の違いが分かる」を理由に、自信満々で某チェーンにアルバイトとして入社し10年が経過。光栄のゲームの武将パラメータを眺めながら、歴史小説を読むのが日課のボンクラ書店員。たまに本の帯やポップをデザインしたり、小説の巻末に漫画を描いたりしています。1981年神奈川生まれのAB型。
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