仕事相手のココロ掴む!“紙”コミュニケーション お仕事編(1)
毎日おもてなし

おもてなしも断捨離の時代へーーーーー

 

 

おもてなし――。

 

いつしか至るところにこの言葉があふれ、必要以上のおもてなしを強いられる事も多いのではないでしょうか。

 

おもてなし料理、おもてなしのマナー、お呼ばれのコツ、高見えするテーブルコーディネート、SNS用フォトブースが並ぶパーティー…。もちろん大切な事ですが、おもてなし、する方もされる方も、正直疲れませんか。

 

相手を心地よくするのがおもてなしのはずなのに、正解のカタチを追い求め、保身のために過剰になる。当事者不在のおもてなしは、もはや「おもてあり=体裁だけ」ですね。

 

日本礼法では、何も特別なことではなく「もてなしたい」その気持ちこそがおもてなしになる、そんなコツをお伝えします。

 

人と人がもっと素直に、自由に繋がるために。「型」を捨てる勇気をあなたへ贈ります。

 

この連載を通して、あなたとあなたの周りの方がもっと素敵な笑顔になることを願ってやみません。

 

日本礼法の「おもてなし」は、何も特別なことではなく日本人なら誰もが潜在的に持っている和の心、「もてなしたい」その気持ちです。

 

情報社会だからこそ!シンプルなおもてなし

 

電話、メール、ラインなど…現代のコミュニケーションツールは多様化しており、便利であることは間違いありません。でも、私だけでしょうか?

 

スマートフォン2台とPCを持ち歩き、常に何かしらのコミュニケーションツールが鳴り響き、情報が洪水のように溢れ、次から次へと話題が変わっていく日常に嫌気がさしているのは…。

 

そう、こんな忙しい時代だからこそ、改めて紙のコミュニケーションが持つ力をお伝えしたいと思うのです。

 

これはキャリアウーマンである生徒さんが私にして下さった実際のお話です。

 

彼女は、大切なクライアントである社長の依頼で、ある著名人のA氏と引き合わせる約束をしました。それぞれに多忙なA氏と社長とのアポは困難を極めましたが、A氏が主宰するイベントへ社長を招待し、顔合わせの約束を取り付けることができました。

 

しかし、混雑した会場では、次から次へとA氏のもとに人が押し寄せ、散々待たされた挙句、ほんの1分ほどの挨拶で顔合わせが終了してしまったのです。社長は、この対応に怒りを覚え、彼女のお詫びを振り切って、帰ってしまったそうです。

 

彼女は自らの失態に落ち込みながらも、すぐにメールでお詫びの連絡を入れました。返信はありません。彼女は鬱々とした気持ちのまま、悩んだ末、手紙を書くことにしました。

 

 

そこには、お詫びの言葉、感謝の言葉、お付き合いの継続を願う気持ち、彼女らしい言葉と決して綺麗ではありませんが丁寧な字で綴りました。季節の花と落ち着いた挿絵が社長の心を少しでも和ませてくれることも祈って。

 

返事…? 残念ながら返信はなかったそうです。

 

つい先日、新規案件のアポイントが彼女のもとに舞い込みました。相手は、そう。あの社長です。「メールだけだったら、もう二度とここへは来なかったよ。」と。

 

相手の反応を求めない!

 

メールやSNS、電話は本当に便利なツールです。でも、実は、相手のアクションを強要するツールでもあると私は思います。だから、こんなにも私たちはSNSに疲労困憊してしまうのです

 

 

仕事帰りにポストを覗くと、ふと自分宛の桜柄の封筒を見つける。手書きの文字に「誰からだろう?」と差出人を見て心を躍らせる…なんて、心がほぐれませんか。

 

社内でも同じです。殺伐とした業務に追われる中、ひと言、感謝やお詫びの気持ちを表現するのに、「付箋」を活用しましょう。あの小さい面積の中に、自分の気持ちを込める、そのひと手間と、相手からの見返りを求めないさりげなさこそが、すなわち、おもてなしの正しい形だと私は思います。

 

「いつもありがとうございます」
「時間のある時にこの資料を見ておいてください」
「アポイントお疲れ様でした」
「お先に失礼します」
「今日のプレゼン、勉強になりました」
「明日からまた頑張りますね!」

 

こんな言葉の書かれた付箋は、思わず保存したくなるのではないでしょうか?

 

[心の逸品]ISETAN SELECTION

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かしこまったシーンに。

「四季の散歩道シリーズ」

かしこまったシーンに季節の花を取り入れた便箋は、堅苦しい内容であってもふと心をほぐす効果が期待できます。季節感を取り入れる事で相手への気遣いを感じさせます。

 

紙司撰 便箋「花丸文」

古来より、格式の高い縁起モチーフとして伝統的に愛されてきた文様が品よく差し込まれ、手紙に一層の格と優雅さを与えています。大切なご報告や丁寧なお礼を伝えたい時に最適です。

 

相手の反応を求めないのがおもてなし。

ミニカード 四葉のクローバー 白地 FOR YOU

四葉にはそれぞれ「希望」「幸福」「愛情」「健康」という意味が込められており、シンボルマークとして相手へちょっとしたこころを温かいものに変えてくれます。

ミニカード 流れ星 多目的

流れ星は『幸運の流れ星』と呼ばれ、『希望への導き』『夢を叶える』という意味があることから、明日への希望や期待感をひと言添えるのに最適です。思わず勇気が湧くのではないでしょうか。

 

心をほぐします。

マルアイ「こころの付箋」

『のし』を付ける事で、『改まった気持ちで贈ります』という意思表示になります。こういうカジュアルな付箋だからこそ、『のし』の絵柄が洒落っ気を出していて、ふと心がほぐれるのではないでしょうか。仲の良い同僚や、気心が知れている上司や部下にも最適です。

 

 

日本礼法とは
伝統的な「おもてなしの心」を取り入れた礼儀作法を次世代に伝承するために東京オリンピックの開催年である1964年4月1日に設立いたしました。1964年東京オリンピックの「おもてなしスタッフ」として従事。2008年北京オリンピックでは接客接遇の指導係としてオリンピック組織委員会から抜擢えあれ、4年にわたるスタッフの育成に大きく貢献しました。作法の根底にある思いやり、真心、誠意と言った心情こそが社会生活を円滑に営むものとし、現代に即した「和の作法」を伝え続けております。 https://www.nihonreiho.com

毎日おもてなし

齊木由香

日本礼法教授、和文化研究家、着付師。旧酒蔵家出身で、幼少期から和装を着用していたことから、大学でも着物や日本文化における衣食住を学ぶ。この経験を生かし、日本礼法の教授として和文化のおもてなしの心や所作を伝える取り組みを行い、国内外で活動している。
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