巨人軍の2010年代をプレイバック【2013年】攻守のコア選手の集大成で圧倒的な優勝も、楽天に敗れ日本一は逃す
お股ニキ(@omatacom)の野球批評「今週この一戦」

ryomiyagi

2020/05/24

新型コロナウイルスの影響で、開幕の見通しが立たないプロ野球。
こんな時だからこそ、過去を振り返ってみるよい機会かもしれません。そこでプレイバック企画として、ゴジキ氏(@godziki_55)に2010年代の巨人軍を振り返ってもらいました。

 

 

2013年
シーズン成績:84勝53敗7分 勝率.613 1位カ
ポストシーズン成績:CS Final3勝0敗、日本シリーズ 3勝4敗

 

2013年のシーズン前には第3回WBCが開催され、巨人からは阿部慎之助、坂本勇人、長野久義、内海哲也、杉内俊哉、山口鉄也、澤村拓一が選出された。特に阿部は「4番・捕手」として代表の大黒柱で活躍した。

 

 

ペナントレースでは開幕から7連勝するなど、例年のスロースタートとはうって変わるスタートを見せた。シーズン前半では、優勝争いをしていた阪神に首位を明け渡す時期もあったが、夏からは攻守におけるコアの選手の活躍もあり、地力の差を見せつけて首位を独走し、圧倒的な実力で2年連続35度目のセリーグ優勝を決めた。また、この年は原辰徳氏が監督としてのキャリア10年目と言う節目のシーズンだった。

 

投手陣を見てみると、その後2010年代を代表する投手に成長する菅野智之のルーキーイヤーだったことがあげられる。開幕から先発ローテーションを守りきり、新人王こそ逃したものの(16勝をあげたヤクルトの小川泰弘が受賞)、13勝6敗 防御率3.12の活躍を見せた。その他では、代表に招集されたエース内海が13勝6敗 防御率3.31、杉内が11勝6敗 防御率3.35の活躍を見せ、澤村はシーズン途中から中継ぎに回り、最優秀中継ぎ賞を獲得したスコット・マシソンと山口、最多セーブを獲得した西村健太朗と共に盤石な救援陣を支えた。また、新加入の青木高広が34試合を投げ、勝ち星が自己最多に並ぶ5勝1敗 防御率2.87の成績を残し、優勝に貢献した。

 

野手陣は、WBCによる負の影響がみられた。長野は春先の不調があり、坂本はシーズン規定打席到達時点では打率3割を記録していたが夏場に失速し、最終的には.265に留まった。ただ主力の不調をカバーするように、開幕序盤の3、4月は、前年の日本シリーズでも活躍したジョン・ボウカーが6本塁打、新外国人のホセ・ロペスが7本塁打を記録して6番,7番が機能。2012年に二冠を獲った阿部も3、4月に記録した7本塁打を含む、チーム最多の32本塁打を記録する活躍を見せた。

 

とりわけこの年、野手陣で一番活躍したのが村田修一だ。開幕当初は調子が上がらなかったが、フォームを変えた夏場から調子を上げていき、7月は自身初の月間打率4割を記録。8月は新記録になる月間46安打を放ち、7、8月と連続で月間MVPに輝き、シーズン通しても自己最多の164安打を含む巨人在籍時のキャリアハイとなる打率.316 25本 87打点 OPS.896の成績を残し、優勝に大きく貢献した。

 

クライマックスシリーズでは、16年ぶりにAクラス入りして勢いに乗る広島に3連勝。この上ないぐらい順調に日本シリーズ進出を決めた。
楽天と対戦することになった日本シリーズでは、短期決戦で大事な初戦を先発の内海が6回まで抑え、終盤は勝ちパターンであるマシソン、山口、西村の盤石の継投で零封して先勝した。
だが2戦目以降は、計算されていた杉内が先発した2試合いずれも2イニング持たずに降板するという大乱調や、失策や四死球など記録には現れない守備のミスからの失点などが目立った。打線も中心である阿部と坂本が揃ってシリーズを通して不振に陥り、形勢が逆転。

 

大手をかけられ日本製紙クリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)に入り、完全アウェイな状態で第6戦を迎えた中、このシーズン24勝0敗と無敵だった田中将大に初黒星を付ける意地を見せた。しかし第7戦で力尽きて敗れ、2年連続の日本一を逃した。

 

【主な先発陣】

 

菅野智之 13勝6敗 176回 防御率3.12
内海哲也 13勝6敗 160回1/3 防御率3.31
杉内俊哉 11勝6敗 153回 防御率3.35
澤村拓一 5勝10敗 158回1/3 防御率3.13
ホールトン 9勝4敗 103回2/3 防御率3.73

 

【主な救援陣】

 

山口鉄也 64試合 4勝3敗38H6S 防御率1.22
西村健太朗 71試合 4勝3敗10H42S 防御率1.13
マシソン 63試合 2勝2敗40H 防御率1.03
高木京介 46試合 3勝0敗6H 防御率4.34
青木高広 34試合 5勝1敗 防御率2.87

 

【主な野手陣】

 

長野久義 打率.281 19本 65打点 OPS.760
坂本勇人 打率.265 12本 54打点 OPS.728
阿部慎之助 打率.296 32本 91打点 OPS.991
村田修一 打率.316 25本 87打点 OPS.896
ロペス 打率.303 18本 55打点 OPS.836
ボウカー 打率.262 14本 46打点 OPS.817
高橋由伸 打率.303 10本 34打点 OPS.950
寺内崇幸 打率.225 2本 12打点 OPS.544
亀井善行 打率.257 3本 25打点 OPS.643

お股ニキ(@omatacom)の野球批評「今週この一戦」

お股ニキ(@omatacom)(おまたにき)

野球経験は中学の部活動(しかも途中で退部)までだが、様々なデータ分析と膨大な量の試合を観る中で磨き上げた感性を基に、選手のプレーや監督の采配に関してTwitterでコメントし続けたところ、25,000人以上のスポーツ好きにフォローされる人気アカウントとなる。 プロ選手にアドバイスすることもあり、中でもTwitterで知り合ったダルビッシュ有選手に教えた魔球「お股ツーシーム」は多くのスポーツ紙やヤフーニュースなどで取り上げられ、大きな話題となった。初の著書『セイバーメトリクスの落とし穴』がバカ売れ中。大のサッカー好きでもある。
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セイバーメトリクスの落とし穴マネー・ボールを超える野球論

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