アダルトメーカーの営業女子が電車に置き忘れて困ったものとは?【オナホ売りOLの日常 vol.4】
オナホ売りOLの日常

bw_manami

2019/07/19

 

ごまかしてます

 

電車の網棚によく荷物を忘れちゃうんですよね。営業用の資料を入れるトートバッグを網棚に置き、そのまま下車したことが2回あります。

 

そのうち1回は戻ってきたんですが、戻ってこないときもありました。全長24cm、最大径5cm、弊社最大級のディルド「BLACK LARGE」のサンプルを山手線の網棚においてきたときは、とりあえず駅員さんに報告。でも、中身の詳細は書けず、「営業用資料」とだけ書いたような気がします。

 

物をなくしたときに限らず、公的機関などで人に仕事を説明するとき、少し戸惑います。正直に話すと、「ええ? そんな仕事してるんですか?」みたいに驚かれるし、だからといって、ぜんぜん違う職業を言うと、本当のことが分かったときに説明しなおさないといけないし、結構めんどくさいです。

 

大概は「アパレルの営業」「雑貨の営業」「映像制作会社勤務」など、大まかにいえばあっている仕事を言ってごまかします。詳しい仕事の話はにごしながら、その場を乗り切っています。

 

引っ越しのとき、不動産屋の担当者さんが、身の上相談もしてくれるフレンドリーなおじちゃんだったのですが、職業を正直に伝えるのを躊躇して「アパレルの営業です」とだけ言い、コスプレ衣装を雑貨屋さんに売っていることにしておきました(“おとこの娘”用衣装を売っているので嘘ではないと思っています)。

 

そしたら、お話好きのおじさんは、娘がハロウィンでコスプレをした、みたいな話をはじめまして、わたしも自分の話をしないために一生懸命聞き、その場をしのぐ。おじさん、そこから家族の話を色々してくれて、奥さんとのなれそめまで話してくれて仲良くなりました。

 

でも、書類には、社名も給料も業務内容も書類に正直に書かないといけないんですよね。嘘はついてないけど、なんか申し訳ない気持ちになりました。本当は、娘さんの着るようなコスチュームは売ってないんだよ、おじさん、ごめん。

 

※おとこの娘……「娘」と呼べるような女性らしい姿をした男性の総称。女性になりたい男性ではなく、あくまで女性のように見える可愛らしい男性のことを指す。女装男子と言われることもある。

オナホ売りOLの日常

文:堀江もちこ(ほりえ もちこ) マンガ:菅原県(すがわら けん)

この連載は…
大人のおもちゃメーカーで働く営業職OLの日常を、マンガとエッセイでつづります。
「どんな仕事をしているの?」「エロいことばかりしてるの?」などのよくある質問にお答えしつつ、日々、オナホを売る中で感じたことなどをつらつらとお届けします。

文:堀江もちこ(ほりえ もちこ)
AVやアダルトグッズを制作・販売する株式会社トータル・メディア・エージェンシー(TMA。グッズ部門の名称はタマトイズ)の営業担当。勤続3年目。営業以外にパッケージのライティングやコスプレをすることもある。推しの自社商品は「もぎゅっと!HUGボディ」「俺専用中出し肉便器」。好きなAV女優はあべみかこ。
ツイッター @CO_mochi_mochi
ブログ http://mochi-mochi.hateblo.jp/

マンガ:菅原県(すがわら けん)
マンガ家・イラストレーター。2004年、集英社主催のギャグ漫画新人賞年間グランプリを受賞。その後、「週刊ヤングジャンプ」で連載デビュー。雑誌、Web、書籍などで幅広く活動中。主な作品に『モンスターOLうるみ』(マイナビニュース)、『Mr.上から目線』(LINEスタンプ)などがある。
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