昆布茶が入って優しい味「ねぎ入りの卵焼き」【親ごはん第2回】
枝元なほみの親ごはん

もうあまり遠出ができなくなった母がある時、「私、築地に行って卵焼きが買いたいの」と言いました。「テレビで見たの、美味しそうだった」と。

 

「じゃあ今度、築地にお父さんと3人で行こうね。」と言ったものの結局それは叶いませんでした。

 

関東育ちの母がお弁当に入れてくれたのは、しょうゆをひとたらしした甘めで固めの卵焼き。私が関西風のふわりとしただし巻き卵を食べたのは多分大人になってから。
「なんだか上品っ」と驚きました。今の私は関東関西の中間をとって、だしの代わりに昆布茶と水を加えて少し甘い卵焼きを作るようになりました。

 

卵焼き器でなくフライパンで作るせいで、いつも中央がふっくりしちゃう大きなオムレツ型の<へたっぴぃ>な自分なりの卵焼きを、時々母に届けたものでした。ずいぶん遅くなったけれど、お弁当に入れてくれた卵焼きのお返しのつもりでした。

 

第2回「ねぎ入りの卵焼き」

■材料(作りやすい分量・2〜3人分)

卵      4個

長ねぎ    約1/3本

 

<A>

・水      大さじ2〜3

・きび砂糖   小さじ2〜大さじ1

・昆布茶    小さじ1/2

・塩      小さじ1/4

 

油      適量(小さじ2が目安)

 

 

【1】 長ねぎは粗みじん切りに刻む。ボウルに卵を溶きほぐしてAを入れてよく混ぜ、長ねぎを加えて混ぜる。

【2】 フライパンまたは卵焼き器に油を中火でよく熱し、フライパンを回して油をなじませてから卵液の1/3量を入れる。形を整えてからフライパンの奥にすべらせる

 

 

【3】 手前の空いたところに油を少し足して残りの卵液の半量を入れる。軽く表面を菜箸で混ぜて、フライパンの奥に木ベラを差し入れて奥から折りたたみ、形を整える。

再び奥に滑らせる。手前の空いたところに、必要ならまた少し油を足して残りの卵液を流し入れる。同様にしておくから形を整えつつ巻く。火を止めて粗熱をとり、取り出して食べやすく切る。

 

 

*文章で書くとなんだか面倒くさそうですね。でも、こういう作業って、<慣れ>なんですよね。

車の運転となんだか同じ。失敗したらグチャグチャっとして炒り卵にしちゃえばいいわけだし、くらいに気軽にやってみるのがいいですよね。

 

 

枝元なほみの親ごはん

料理家 枝元なほみ

撮影/キッチンミノル
取材・文/高田真莉絵
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