自分で煮ると段違いにおいしい「煮豆と豆サラダ」【親ごはん第3回】
枝元なほみの親ごはん

料理の師匠と思っていた阿部なをさんが、豆の料理をほめられて「どのくらい煮るんですか?」と聞かれ、「ほーらきた、そうやってみんな時間ばっかり気にするのよ。豆なんてほっときゃ戻るし、ほっときゃ煮えるの、そんなもん、鍋の中見てりゃわかるのよ。」とおっしゃった。かっこいーっ。けだし名言です。

 

そうなんです、皆さんよく、戻すのに一晩かかるし、煮るのにも時間がかかるし、とおっしゃる。でもね、豆を水に漬けているその間、何するわけでもないんですよ、ただ水に浸けるだけ。で、そのまま鍋に入れて火にかけるだけ。
仕事をするのは自分じゃなくて、水と火なんです。何をそんなにケチる事がある? 缶詰やパックの豆に比べて、自分で煮た豆は段違いにおいしいです、もうそれだけでご馳走。お値段だって段違いに安くできます。
豆のこと、見直してあげたいじゃありませんか。

 

父は煮豆が大好きでした。そのせいなのか母はよく石油ストーブの上に豆の鍋をかけていました。時間が料理するので、ほったらかしです。
「お父さんはお豆がないとダメなのよ。」というのは、そろそろ豆を煮て持ってきてくれない?という母から私へのさりげない催促でした。

 

圧力鍋を使って豆を煮るようになった私は、いっぺんに煮て、半分は親への差し入れにし、残り半分はやってくる女友達と楽しむつもりのサラダにしました。甘く煮た煮豆の人気は横ばいでも、ワインに合わせる豆のサラダは女子ウケがいいのでした。豆料理、お休みの日のゆっくりしたときにでも、よかったら挑戦してみてくださいな。

 

豆のゆで方

【1】とら豆200gをさっとすすいで、ボウルや鍋に入れて豆の3倍程度の水を加える。豆が水分を吸ってひと周り大きくなるまでおく(6~8時間が目安)。
※今回はとら豆を使いましたが、金時豆や白いんげん豆、大豆などお好きな豆を使っても。

 

 

【2】火にかけてひと煮立ちしたら中火弱にし、豆が柔らかくなるまで煮る。途中水が少なくなったら適宜足す。

 

「煮豆」

ゆで豆             150g
砂糖              70g

 

【1】鍋にゆで豆、かぶるくらいのゆで汁、砂糖を1/3量入れて、火にかける。5~10分たったら、残りの砂糖を2回に分けて加える。砂糖が溶けて全体がなじんだら火を止め、そのまま冷まして味を含ませる。
※さらっと仕上げたい場合は、ゆで豆をさっとすすいでから煮る。いっぺんに砂糖を入れると、豆がキュッと締まってしまうので、数回に分けて入れ味を含ませるようにして煮る。好みで、塩を少々加えても。

 

 

「豆のサラダ」

<材料>

ゆで豆            約200~250g
きゅうり           1本
アボカド           1/2個
トマト            1個
クリームチーズ        30g
パセリ            ひとつかみ
ソーセージ           3本

 

<A>
玉ねぎ(みじん切り)     1/4個分
にんにく(みじん切り)    少々
オリーブオイル        大さじ3
酢(あれば白ワインビネガー) 大さじ1
塩              小さじ1/2~2/3
粗びき黒こしょう       少々

 

<B>
カイエンペッパー、クミンパウダー、チリパウダー、オレガノなどの好みのスパイス   各小さじ1/3

 

【1】ボウルにA、Bを混ぜ合わせておく。ゆで豆の水気を切り、熱いうちにボウルに加えて混ぜて冷ます。

 

【2】きゅうり、アボカド、トマト、クリームチーズは豆の大きさに合わせて角切りにする。パセリは軸をよけてみじん切りにする。ソーセージはさっとゆでてから他の食材と同じように切る。

 

【3】1に2を加えて混ぜる。

 

 

 

* いろんなタイプの豆のサラダを作りますが、どんな豆のサラダでも一番外しちゃならないのは、豆が熱い時にドレッシングと合わせることだと思っています。冷えた豆だと、ドレッシングの味が入っていかないように思うから、ゆで置きの豆や缶詰の豆を使う場合でも、一旦温める程度にゆで直してから和えるようにしています。

 

* パセリや、スパイスを加える中東風のこのサラダは、ひよこ豆や大豆でもおいしく作れます。白いんげん豆をただオリーブオイルと塩だけで和えて、ルッコラなどと合わせたシンプルなサラダも好きでよく作ります。

 

* 自分でゆでた豆ってサイコー!って思っています。ゆでたてをそのまま食べるのもすごく好き。

 

撮影/キッチンミノル

取材・文/高田真莉絵

枝元なほみの親ごはん

料理家 枝元なほみ

撮影/キッチンミノル
取材・文/高田真莉絵
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