• 空気の検閲

    大日本帝国の表現規制

    辻田真佐憲(つじたまさのり)

絶対悪の代名詞「検閲」。しかしその実態は?
ブラック労働的なその現場、エロ本評論家と化す検閲官、検閲官とマスコミの驚くべき一体ぶり、植民地における検閲の実情、検閲の対象となるメディアの広がり、官僚的セクショナリズムによる検閲の暴走、法外の手段を用いた非正規の検閲と、忖度による自主規制、世間との共振……。

1928年~1945年のエロ・グロ・ナンセンスから日中戦争・太平洋戦争時代まで、大日本帝国期の資料を丹念に追いながら、一言では言い尽くすことのできない、摩訶不思議な検閲の世界に迫っていく。

目次

  • 第一部 検閲の動揺
  • 第一章 エロ・グロ・ナンセンス対検閲官(一九二八〜一九三一年)
  • 第二章 世間と共振する検閲(一九三二〜一九三六年)
  • 第二部 広がる検閲網
  • 第三章 植民地の独立運動を抑圧せよ(台湾、朝鮮)
  • 第四章 聴く検閲、観る検閲(脚本、映画、放送、レコード)
  • 第三部 戦争と検閲
  • 第五章 日中戦争と忖度の活用(一九三七〜一九四一年)
  • 第六章 太平洋戦争と軍部の介入(一九四一〜一九四五年)
  • あとがき
  • 主要参考文献
  • 著者紹介

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