• “介護後”うつ

    「透明な箱」脱出までの13年間

    安藤和津(あんどう かづ)

突然始まった母の奇行に、とまどい、憎しみさえ抱いた40代の日々。しかしそれは、母に巣食った脳腫瘍が真の犯人だった。自責の念から自宅介護を決心、「がんばりすぎ、抱え込みすぎ」の介護トンネルにはまっていく著者。その先に待っていたのは、すべての感情を奪う介護うつという名の「透明な箱」だった。

 

58歳、母を納得いく形で見送ったあとも、むなしさが止まらず、元の自分に戻れない……介護中よりもさらにたちの悪い“介護後”うつが、著者の気力を奪い続ける。

 

夫と2人の娘と孫たちに囲まれ、仕事も充実、笑いが絶えない今の姿からは想像もつかない、苦しみの日々。ほんの1年前まで、“介護後”うつの当事者だった著者が、包み隠さずうつの顛末と再生のヒントを綴った。

目次

  • プロローグ
  • 私、「介護うつ」なの!?
  • 1、壮絶、10年超えの自宅介護
  • 壊れていく母/「腐ったお弁当」事件/ナプキン片手に母が!/ 脳にテニスボール大の腫瘍/在宅介護を決めた理由/入魂・一食5品の介護食/74㎏の重み/オムツと格闘する日々/母の奇行の理由/介護ヘルパー黎明期は事件の連続/母が見ていた灰色の景色/「抱え込み症候群」の始まり
  • 2、私を襲った「介護うつ」
  • コメント出来ないコメンテーター/「冷蔵庫を開けても、何も作れない」/心の中から感情が消えていく 記憶が消える恐怖~旅に出たこと、娘の学校行事……/仕事ドタキャン事件/それでも仕事を減らせなかった理由/オーバーワークで盲腸が破裂/スピリチュアルな世界が心の支えに/庭の木に誘われて死を思う/抗うつ剤に頼りたくなかった
  • 3、母の最期
  • まばたきの会話で蘇った母/さくらの成人式が支えた命/あの世への手土産は天ぷら
  • 4、葬儀
  • ~玉を抱いた龍と共に天国へ
  • 5、「介護後うつ」
  • 介護が終わっても、元の自分に戻れない/なんて大変! 相続の手続き/遺品整理に10年/介護うつ・介護後うつが長引いた理由/評価されない焦り/嘘の明るさも仇に
  • 6、「透明な箱」からの脱出
  • 「うつ」も丸ごと受け止めてくれた家族の存在/娘たちの思いに支えられて/料理が出来た!/「うつ抜け」の瞬間
  • 7、実用編
  • 今だからわかる「つぶれない介護」
  • ●すり減らない介護と見送り
  • お互いのベストな終活 元気なうちから話し合いを!/「100%の介護」を目指さない 本人の「好き」を一番に/我が家流・サバイバルレシピ/ヘルパーさんとの上手な向き合い方/介護臭を和らげるには/少しでも自分の時間を!/葬儀のスタイル
  • ●体のメンテナンス
  • 目標は1日1,000歩のウォーキング/簡単にできる健康法 コンニャク療法と湯船でのマッサージ/胸を張るという事
  • ●気持ちのメンテナンス
  • 花や野菜を育てる癒しのひと時/音楽で青春時代へGO!/身近なものでストレス発散/ 介護の苦労を共に語れるありがたさ/ワクワク、ドキドキ、女子会麻雀/思い出が心の支えに/大先輩の言葉/笑って、「さよなら」を言うために
  • あとがきにかえて
  • “孫”という新しい命がくれたもの
  • 著者紹介

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