廣瀬俊朗さん出版記念オンラインイベント(2) 人間関係の築き方
イベント・ニュース

ryomiyagi

2022/06/21

4月20日に発売された廣瀬俊朗さんの新刊『相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え』(光文社)の丸善ジュンク堂書店による出版記念オンラインイベントが、「トシさんと語ろう 相談しよう」をテーマに開催されました。今回は、皆さんのご質問の中から人間関係に関するお悩みについて、廣瀬さんに答えていただきました。
イベント主催:丸善ジュンク堂書店

 

イベントの裏側

 

人間関係こそが土台を作る
チームのモチベーションを上げるために、一番大切になるのは人間関係。モチベーションについて悩む前に、普段から、自らが寄り添って、相手が寄り添ってくれていると感じられるかどうかだ。
– 相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え -(P15)

 

人との接し方が分からない

 

– 色んな人と会うことは大事だと思っていますが、実際に会って話をすることが苦手です。またコロナ禍で人と距離を取ることが当たり前になってしまいました。今後人とどのように接していけば良いでしょうか?

 

キャプテンをやってきたり、ニュースに出演したりと、こんなに人前に出る仕事をしているのですが、僕も1人の時間は結構好きなんですよね。自分から前に出て喋ることが、実はそんなに好きではないので、意外と僕はずっと黙っているんですよ。そんな僕が、今このイベントで一生懸命喋ることがどうして出来るのかと言いますと、お話をすることでたくさんの人に喜んでもらえるとか、自分の学びになるとか、イベントを支えてくださっている皆さんと一緒に頑張りたいとか、そんな思いが根底にあります。

 

自分のことを応援してくれる人たちや、サポートをしてくれる人たちのことを、身近に感じられるかどうかが、大きなポイントだと思います。いくら一人でいることが好きでも、孤独を感じてしまうとしんどいです。例えば、誰かと初めて会う場合には、気の許せる仲間を巻き込んで、そのハードルを下げることが良いのではないでしょうか。少しでも楽になれると感じられるような、そんな場の設計をうまくできるようになると、外へ出やすくなりますよ。個人的には自然や動物との触れ合いを増やすこともオススメします。そのような触れ合いは、心を豊かにしてくれたり、ありのままの自分で良いんだと、マインドに変化をもたらしてくれたりするかもしれません。そのような状態になると、自分の環境までも変化していくのではないでしょうか。

 

気が合わない人への対処法

 

-仕事前のアイスブレイクに、気が合わない人とも会話するようにしていますが、正直疲れてしまいます。何かいい対処法があれば教えてください。

 

少し苦手だなと感じる人は、僕自身の中に全くいないかというと、実はそうではありません。そんな方への対応に疲れてしまうことは、仕方ないのかなと思いますが、それを受け止めすぎてしまうと、自分のエナジーを奪われている状態に陥ってしまいます。“そうですね~”と言いながら、右から左へ受け流すぐらいにできればいいのではないでしょうか。ある程度の礼儀を持って接しながら、そこにエネルギーを注ぎすぎないことが大事だと思います。ただ、ずっと一緒に仕事をしなければいけないというような事情がある場合は、少しずつでも構いませんので、いい関係を築いていくにはどうしたらいいか?ということを、自分なりに考えてみてくださいね。



 

アスリート視点から言うと、苦手な人と接するに至るまでのコンディションを整えていただきたいなと思います。僕が毎日練習に明け暮れる中で大切にしていたことは、いい食べ物やいい睡眠をとって次の日の朝を迎える、つまり自分のセルフケアを徹底的に行うことでした。そうするとちょっと疲れるようなことがあっても、100%溜まった状態が95%になるぐらいで、あまりダメージを感じなくなってくると思います。自分をコントロールすることで、自分自身を整えていく方法があることを知っておいてくださいね。


まとめ:人間関係において廣瀬さんが大切にしていること

 

人を見ることというのは大事な観点だと思います。オンラインが主流となり少し難しくなった面はありますが、僕は人の表情や仕草など、普段とは違う様子の方を気にかけ、孤立させない状態の場を作ることを意識するようにしています。一人一人の考え方というのは、今まで育ってきた背景によって異なります。その人らしさを見抜いた上で、相談を受けたり自分なりのアイディアを伝えていくようにしています。

 

次回は、実際にいただいた皆さんのご質問の中から、転職に関するお悩みについて、廣瀬さんに答えていただきます。

 

ライター/ryoco

 

『相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え』光文社

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