ryomiyagi
2022/06/23
ryomiyagi
2022/06/23
夢を語り続ける
自分に何ができるのか。
自分はどうありたいのか。
夢を語って、新しい目標を掲げて、走り続ける。
– 相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え -(P204)
- 廣瀬さんは相談に応じるために、カウンセリングの勉強をされたのですか?それとも自己流で学ばれたのでしょうか?
本を読んだり、他の方のやり方を素敵だなと思ったり、そういったものからの学びはとても大きいです。一方で、システムデザインマネジメントというところで、コーチングや心理学の勉強もやってきました。ですので、自分なりのスタンスにアカデミックなエッセンスが融合して、少しずつノウハウが出来てきたというのが現在の状況です。そういった意味においては、まだまだ僕自身も進化しないといけないと感じている部分があり、階段を登っている最中だと思っています。今の状態で完璧だということは全くなくて、これからも自分自身を磨いていきたいですね。
本を出版したこともあり、Instagramを始めSNSに相談が来るようになりました。すぐに対応出来ないときには、一言でも“後でお返事しますね”といったように、何かリアクションをすることを心がけています。相手の思いに対して、早めにこちらの思いを渡せるかどうか、こういった点も大事にしています。
実は日本の心理学の分野において、怪しい人が多いという現実があります。実体験だけにとらわれて、何かを伝えることはとても危険です。ですので僕が相談を受けたときには、自分の状況をきちんと説明した上で、お伝えするようにしています。ですがこれは参考意見の一つにすぎません。なぜなら皆さんが置かれている事情はそれぞれ異なるからです。僕が答えを言うのではなくて、ご自身の中で考えチャレンジしていただくことの大切さを伝えるようにしています。
– 現役の頃つらい状況に陥ったとき、どのように乗り越えられてきましたか?
例えばメンバーを外されたり、キャプテンを外されたり、思いもよらないことや自分ではコントロールできないことはたくさんありました。そのような場合には、必ず理由があると思うので、その理由は一体何だろうということを自分なりに考え、コーチや監督にも聞くようにしていました。何が良くなかったのか、もしくは何を改善すれば試合に出られるのかということを、一つずつ明らかにしていくということは、乗り越える一つの方法だと思います。
もう一つ大事なことがあります。それまで本当に頑張ってきた事実を忘れないことです。もうこれ以上はできない、というレベルまでやってきた自負があるならば、その頑張った自分までも否定しないでください。これまで頑張ってきた自分はもちろん良かったけど、でももっといい自分になるために、次は何をやっていけばいいのかな、そんなマインドで挑戦できるかどうかがとても大切です。これからの自分にどんな伸び代があるのかを考え行動していくことが重要で、そうした行動の延長線上に、成功がやってくるのだと思います。
国際協力とラグビーという点では、ラグビー自体をグローバルな方向に進めて行きたいと思っています。また僕の友人がガーナで学校を作ったり、女性の雇用支援を行っていることもあり、どうにかしてアフリカにラグビーを広められないだろうか、ということを考えています。もし皆さんがそういったことにコネクションなどお持ちでしたら、ぜひ教えていただきたいです。
また、2023年9月にフランスでワールドカップが開催されますが、日本からフランスへどのように繋げていくか、とても重要だと思っています。2019年の日本ワールドカップにおける開催都市は12都市だったので、今年の9月から来年の9月にかけてちょうど12ヶ月、1ヶ月に1都市ずつスクラムユニゾンを歌っていくと、カウントダウンのようなことができるのではないかなと考えています。そういった企画を、これから作っていきたいと思っているので、何か良いアイディアがあれば、SNSでも構いませんのでぜひ教えてくださいね。
ライター/ryoco
『相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え』光文社
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.