安藤美冬「偶然でつながった奇跡のチームワークから生まれた本」
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ryomiyagi

2021/03/02

1月20日に発売された安藤美冬さんの新刊『新しい世界へ』(光文社)の出版記念オンラインイベントが、1月29日の夜、獅子座満月の日に開催されました。安藤さん自身が語る「人生にブレイクスルーを起こす方法」に続き、後半では、編集担当・千、編集協力・岡部との制作秘話&視聴者からのQ&Aコーナーをお送りしました。(前編よりお読みください)

 

 

びっくりするような“シンクロニシティ”の連続!

 

安藤さんの講演の後は、今回の本の制作チーム3人による台本なしの制作裏トークに突入。本の制作中に起こった不思議な偶然や「こわいこと」を通じての変化について、和気あいあいと語りました。

 

安藤:この本を作るにあたって、最初からすごいシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)が続いていて! まず、この『新しい世界へ』というタイトルは、最初の打ち合わせの段階で、千さんが言葉にしていたんですよね。

 

:ミッフィ(安藤のこと)にお話を伺っていて急にひらめいたんです。

 

安藤:「こわいことを乗り越えて、新天地に行こう」というメッセージを込めた内容にしたいということは話していたのですが、その時はピンと来なくて。ですが最終的にはすごくしっくり来て、このタイトルに落ち着きました。また、白と黄色の表紙というのも、初めから千さんの頭に浮かんでいたんですよね。

 

:ふと、なんとなく絵に浮かんだんですよね。

 

安藤:答えが最初に出るって大事ですよね。そして、岡部さんとも2013年頃から知っている仲で。

 

岡部:そうですね。今はもう休刊してしまった『DRESS』という雑誌で連載や取材を担当させていただいていた時から親しくさせていただいて。

 

安藤:そういうご縁で、今回編集協力として岡部さんにもチームメンバーとしてお声がけさせていただいたのですが、その時は岡部さんが光文社で以前働いていたことをすっかり忘れていたんです。『新しい世界へ』の版元は光文社。岡部さんは新卒で光文社に入られて、のちに転職された訳ですが、千さんの今の上司と光文社時代の岡部さんの元上司が同じ男性という驚きの共通点があったんですよね。すごい偶然で!
岡部さんはずっと雑誌の編集をされていたんですよね。

 

岡部:はい。新卒でまず『女性自身』という週刊誌に配属になって。その当時の編集長が、実は今回の本を発行している部署の局長だったんです。部署も違うし、まさか再会するとは夢にも思わず。当時のスパルタぶりを思い出して、震える指で、元上司にメールを送りました(笑)。

 

安藤:本づくりの最初から岡部さんは、“こわいこと”をひとつ乗り越えたんですね(笑)。最初の打ち合わせで、みんなで「こわいこと」をシェアしましたよね。そこから本づくりを通して、本当にチーム全員の状況が変わりました。こわいことに向き合って、どういう風に新しい世界が開けてきたか、お二人の経験をぜひシェアしていただけませんか?

 

:想像していたよりも、すごいスピードでいろんなことがやってきたので本当にびっくりしました。振り返ってみると、本を作る前、ミッフィとよく話すようになった時から、すでにその流れは起きていて。私の中では、執筆依頼の前から、このプロジェクトは始まっていたんだなという実感があります。

 

安藤:ここ半年で千さんの状況の変わりようはすごいですよね! そして岡部さんの、赤ちゃんができたというエピソードはブログでもすごく「いいね!」がついたんですが、ここで改めて教えてください。

 

岡部:最初に「こわいこと」と聞かれたときに、不妊治療の話をしましたよね。あの時は、まだ治療を始めたばかりで、先も見えず、どうなるかわからない状況だったので、人に話すのは勇気がいることだったんです。ですが、あそこで思い切って打ち明けたことで、結果的に状況がいいように進んでいったなと思いますね。正直、「こわいこと」という本書のテーマを最初に聞いたときは、緊張感のある、重くて暗い内容なのかなと思いました。ですが、進めていくうちに、構えずにリラックスした気持ちで「こわいこと」に向き合うことができたのは、ミッフィさんや千さんの持つ空気感が穏やかだったからかなと思います。

 

安藤:こうしたシンクロもあってか、チームのまとまりが、とてもいいエネルギーとして本に反映されましたね。やっぱりこわいことをやると、ブレイクスルーの流れが一気に早くなるということを実感しました。次は、本を読んだみなさんが変化を起こす番です!

 

摩擦は飛び立つ瞬間に起こるもの

 

最後のパートでは、イベント中に視聴者の方から寄せられた質問に安藤さんが答えてくれました。ここでは、そのうちの1つをピックアップ。

 

Q:こわいことに挑戦しようとしたときに、周りからの批判や嫉妬などのネガティブな反応が出てきて、こわさが増してきてしまいました。こんな時、安藤さんならどうしますか?

 

A:動き出すときに誰かに否定されたり批判されるのは“セットなので仕方ない”と気楽に考えること。飛行機でも、いちばん機体に負荷がかかるのは離陸する瞬間ですよね。

 

ですが一旦、陸から離れてしまえば飛行は安定するもの。私たち人間も同じで、今いる場所から新しい世界へ行き、どんどんステージが高まっていく時にいちばん摩擦が起きるんです。もし誰かから否定されたり笑われたり、反対されたとしたら、今自分は離陸している最中なんだと居場所を確認する材料にすればいい。

 

ただ、ケースバイケースとも言えます。あえて極端な例を挙げますが、もし自分が新しい世界へ動き出すときに、周囲の人たちに「自分は特別なんだ。特別だから動けるんだ。臆病なお前にはできないだろう」と見下したところがあれば、周囲からは「(あの態度は)なんなの?」と反感を持たれるのは当たり前でしょう。なので、その人自身の中に明らかな問題があるために批判されているというケースもあります。その場合は自分の未熟さを認めて、態度を改めればいいだけ。こうした否定や批判も、成長する材料として使えば、結果としてポジティブなプロセスになるし、指摘してくれたことに感謝すら湧いてきます。

 

いずれにせよ、挑戦しようとする時に大切なのは、自分の中にある情熱を十分に大きくしてから飛び込むことです。批判の声に、気を取られれば取られるほど、動きは止まるし遅くなります。まずは、自分の中でじっくりおそれと向き合い、乗り越えること。自分を信じることができれば、信じた分だけ高く飛べるはずです!

 

 

いかがでしたでしょうか? おそれとの向き合い方、手放し方については、新刊『新しい世界へ』であますことなく伝えられていますので、ぜひ手にとって読んでみてください。著者の安藤さんが10年以上心と向き合い、おそれを手放してきた実践者としての目線、本当に効果のある方法のみが書かれている、まさに「新しい世界への招待状」とも言うべき一冊です。

 

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PROFILE
あんどう・みふゆ◎1980年生まれ東京育ち。著書12冊累計18万部、新しいフリーランス・起業の形をつくった働き方のパイオニア。慶應義塾大学在学中にオランダ・アムステルダム大学に交換留学を経験。ワークシェアに代表される、働き方の最先端をいく現地で大きな影響を受ける。新卒で(株)集英社に入社、7年目に独立。本やコラムの執筆、ブログや音声配信プラットフォームHimalayaでの情報発信をしながら、パソコンとスマートフォンひとつでどこでも働ける自由なノマドワークスタイルを実践中。KLMオランダ航空、SKⅡ、インテル、アクエリアスなど様々な企業の広告にも出演、働く女性のアイコン的存在である。「情熱大陸」「NHKスペシャル」出演、「Mr.サンデー」「あさチャン!」コメンテーターを務めるなどメディア出演多数。著書に『ビジネスパーソンのためのセブ英語留学』(東洋経済新報社)『会社を辞めても辞めなくてもどこでも稼げる仕事術』『行動力の育て方』(SBクリエイティブ)などがある。
公式ブログ:https://ameblo.jp/miffy-andomifuyu/
無料メルマガ(まぐまぐ):https://www.mag2.com/m/0001692344
音声配信(人生相談):https://is.gd/kZFFJZ

 

文/岡部のぞみ おかべ・のぞみ◎編集者・ライター。女性週刊誌・月刊誌の編集、創刊を経験後、紙媒体だけでなくWEBディレクター、読者コミュニティの企画運営などを担当。2016年にはライフスタイル動画マガジンを立ち上げ、編集長を務める。現在は出版社で働きながら、個人としても、WEBメディアでアドバイザーや企画編集としてパラレルキャリアを実践。パラレルキャリア支援メディア「Paranavi(パラナビ)https://paranavi.jp/」編集長。「新しい世界へ」(安藤美冬著・光文社)編集協力。

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