伝統のミステリーをはじめ、現代小説、時代小説、さらには官能小説まで、さまざまなジャンルの小説やエッセイをお届けしています。「本がすき。」のコーナーでは光文社の新刊を中心に、インタビュー、エッセイ、書評などを掲載。読書ガイドとしてもぜひお読みください。(※一部書評記事を、当サイトでも特別掲載いたします)
2020/03/13
『風神雷神Juppiter,Aeolus』上下巻 PHP研究所 原田マハ/著 俵屋宗達といえば、誰しも「風神雷神図屏風」を思い浮かべるだろう。 この「風神雷神図屏風」秘史ともいうべき画期的作品 […]
2020/03/11
『リボンの男』河出書房新社 山崎ナオコーラ/著 人の生き方はさまざまなのに、女性の収入に頼って暮らす男性のことを「ヒモ」と言って揶揄する風潮があるのはどうしてだろう? 最近ではエッセイ集『ブスの自信の持ち方 […]
2020/03/09
『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』宝島社 歌田 年/著 訪れた女性は相手を「神探偵」と思っていたが、彼にできるのは「紙鑑定」だった。紙の販売代理業を営む渡部は、そんな誤解をきっかけに浮気調査の探偵仕 […]
2020/02/25
『おちび』東京創元社 エドワード・ケアリー/著 古屋 美登里/翻訳 マダム・タッソーは世界の主要都市にある蝋人形館を最初にロンドンで開いた女性だ。数奇な生涯を死の際にいる自身がふり返るのだが、著者エドワード […]
2020/02/24
『抵抗都市』集英社 佐々木譲/著 日露戦争が終結し講和条約が結ばれてから十一年後の大正五年十月。日本橋川にかかる堀留橋のたもとで身元不明の男の他殺死体が発見された。 警視庁刑事課の特務巡査・新 […]
2020/02/18
『ここは夜の水のほとり』新潮社 清水 裕貴/著 二〇一八年、「女による女のためのRー18文学賞」を受賞した「手さぐりの呼吸」という作品は、とても奇妙な読み心地の小説だった。 東京都内の玉川上水 […]
2020/01/24
『不死鬼 源平妖乱』祥伝社 武内 涼/著 私はこの一巻を読みはじめて、思わず身体が震えるほどの興奮をおぼえた。「香は殺生鬼が嫌う匂いも出す。人を殺し、大量の血を啜る殺生鬼はーーある一線を越えると、生臭さをこ […]
2020/01/21
『夜 は お し ま い』講談社 島本理生/著 なぜ、そんなに生きづらい方向ばかり選んでしまうのか。島本理生の『夜 は お し ま い』に登場する女性たちの姿にそう思わずにはいられないが、でもどこかで彼女た […]
2020/01/17
『変半身』筑摩書房 村田沙耶香/著 この島には昔、ポーポー様という神様、ポピ原人という種族がいたとする伝説があった。島民みんなが参加するポーポー祭りが毎年行われ、最終日の夜には秘祭「モドリ」が催される。 & […]
2019/12/05
『スワン』KADOKAWA 呉勝浩/著 襟元から背中に得体の知れない何かが入り込んだような、ぞわぞわとした嫌な感じ。どこに連れて行かれるのか、何が待ち構えているのか判然としない不安感。無差別テロとその事件後 […]
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