キンキンに冷えたビールと頬張りたい、 プルコギ春巻きと、大葉と塩昆布の春巻き
細川芙美『#深夜のひとりじめ飯』

みなさん、こんにちは。暑い日が続きますね。じつはこの前、熱中症になりかけてしまって……。みなさんも十分注意してくださいね!

 

さて今回は、今まで私のInstagramにアップしてきた「#ひとりじめ飯」を紹介しようと思います。ちょっと前にアップした「#ひとりじめ飯」がこちら。プルコギ春巻きと大葉と塩昆布の春巻きです!

 

 

今、「これ、絶対冷たいビールに合いそうやなあ」と思いまへんでした? そうなんです。その日は、めっちゃくちゃお腹が空いていて、がっつりした揚げ物系を白いご飯、そしてキンキンに冷えたビールと一緒に思いっきり頬張りたい!——そんな衝動に駆られていました。「いつもの春巻きよりもおいしいものを自分で作りたい!」「早く揚げたい!」とにかくそんな気持ちでウズウズ。

 

当時、豚キムチを具に入れる案もあったんですが、「やっぱ肉といえば、牛やな!」と思い、牛肉を使ったプルコギ春巻きに決定しました。さらに、「そういえばお弁当でよく作ってた大葉と塩昆布の春巻きがあったな~」と思い出し、2種類の春巻きを作ることに。大葉をたっぷり入れると、さわやかな味わいになるんです。

 

《材料》(それぞれ春巻き3本分)

●プルコギ春巻き
牛肉(薄切り)  4~5枚くらい
玉ねぎ      1/4個
菜の花      3~4本(夏野菜でもOK)

 

〈A〉
酒        大さじ1
みりん      大さじ1
しょうゆ     小さじ1
コチュジャン   小さじ1~2(辛いもん好きな人はもうちょっと多めでも!)
砂糖       ひとつまみ
塩胡椒      少々
ごま油      ひとまわし

 

春巻きの皮    3枚
薄力粉(水でとく)適量
揚げ油      適量

 

●大葉とえのきの塩昆布春巻き
えのき      1パック
しおこんぶ    ひとつかみ(8g程度)
大葉         10枚弱

 

春巻きの皮    3枚
薄力粉(水でとく)適量
揚げ油      適量

 

《作り方》
【1】
まずは、下ごしらえをしていきます。牛肉はザクザクっと切り、玉ねぎは薄切りに。菜の花は巻きやすいように2~3cm幅にカットします。菜の花は季節野菜なので、夏はピーマンやナスなど夏野菜でも代用可能です!えのきは石づきを取り、半分にカット。大葉はざく切りにしたってください。

 

【2】
春巻きの具を作ります。まずはプルコギ春巻きから。熱したフライパンにサラダ油を適量ひき、牛肉たちを投入。肉の色が変わったな~と思ったら玉ねぎと菜の花も入れて中火で炒めます。玉ねぎがしんなりしてきたら、〈A〉を入れます。辛いもんが好きな方はコチュジャンはたっぷり入れちゃってくださいね! 塩胡椒で味を整えたら、火を止める直前にごま油を入れます。火を止める前にごま油を入れると、ええ香りがふわ~っと漂うんです。これだけでもおいしそう! 大葉とえのきの塩昆布春巻きは、フライパンにえのき、大葉、塩昆布を入れ、サラダ油で炒めるだけでOK。塩昆布が味を決めてくれるから簡単ですよ。

 

【3】
春巻きの具はフライパンから取り出して、粗熱が取れるまで冷まします。熱々だと春巻きの皮が破けちゃうので、触って「あちち!」とならない程度までしっかり冷ましてくださいね。具の上に指をずーっと置いても熱くなくなるくらいを目安やと思ってください。

 

……お気づきかと思いますが、今回春巻きの具に片栗粉は入れませんでした。洗い物がめんどうだったのと、「今日は片栗粉なしでも巻けそうやな」という自信があって(笑)。多少、春巻きが崩れてもごはんで受け止めて一緒に食べてもいいし。完全に「#ひとりじめ飯」をする気満々の思考回路でした。

 

【4】
さあ、いざ春巻きタイム! 巻く前に、春巻きの皮を三角に折り、真ん中に線をつけておきましょう。この線が具を置くときの目安になります。巻く具の量は、指の第一関節で掴めるくらい。第二関節までつかんじゃうと、巻ききれなくなっちゃいます。春巻きの皮の真ん中の線より手前に具を置いたら、手前にキュッと引っ張りながらしっかり巻いていきましょう。ギュッときつく巻いてあげるのがポイントです。巻き終えたら、水でといた薄力粉をのりがわりにして止めましょう。ここ、片栗粉じゃなくて薄力粉じゃないとちゃんと止められないので注意ですよ!

 

【5】
180度の高温の揚げ油でカリッと揚げていきます。やっとこのときがやってきました! 揚げ時間の目安は、よく言われるキツネ色……の一歩手前で引き上げてください。油から揚げた後の余熱で火を通してあげられるからです。春巻きが茶色のグラデーションになってきたら引き上げるタイミング。揚げたあと余熱が通ったら、お皿に盛り付けて完成です。何本か包丁で切ってあげると具が見えてかわいい! わたしだけの“ひとりじめ春巻き”ができあがりました。

 

今回の春巻きは、炊きたての白いご飯、さらにビールと一緒にいただきました。揚げ物、炭水化物にビール……。まさに深夜の罪悪感“三冠王”を達成した気分です。揚げ物で「#ひとりじめ飯」を作ると、揚げたてを独占できるのも嬉しいとこですね。

 

じつは、私、ピザ屋さんのプルコギのピザが大好物で。これを春巻きに入れてやろう! と思いついたのがこのプルコギ春巻きのきっかけだったんです。「#ひとりじめ飯」は、自分の大好物を好きなだけ食べれるのがええところですからね。みなさんも春巻きをつくるとき、自分のめっちゃ好きなものを入れて、アレンジしてみてくださいね。オリジナルの春巻きを作ったら、「#ひとりじめ飯」をつけてInstagramにアップしてもらえると嬉しいです。

#深夜のひとりじめ飯

撮影/細川芙美  文/宮本香菜

細川芙美
調理師学校卒業後、フレンチレストラン、料理家のアシスタント、料理教室などを経て、2015年に独立。フードデザイナーとして、木箱をつかった標本型のケータリングや、星替わりのロケ弁などを「collection humi hosokawa」の名で展開。その他、石垣島の食材を使ったアンテナレストラン「離島24°」のメニュー監修、スタイルブレッドの新ブランド‎Pan&(パンド)のパンに合うレシピの監修などを行う。
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