“星読み係”のyuji氏がナビゲートする“ニューアース”の歩き方⑩
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ryomiyagi

2021/02/09

星読み好きにとって“must people”である、ヒーラーにして“星読み係”のyuji氏。新進気鋭の星読み師である彼が12星座に焦点を絞って記した初の著書『星 2.0』を上梓した。発売後即大重版された話題の一冊を、星好きライターが読んで感じたこと、本からインスパイアされたいろいろを「読書体験記&描き下ろしの絵」という形で、数回にわたってお届けします。

 

「唯一無二の花」

 

Day10「うっとりと春を待つ心」

 

 寒い日々の中に少しずつ春を感じる暖かな一日が混じりはじめた2月。「やがて春が来る」と想像するだけで、心にフワッと余白が生まれる。そんなポエムなことを書きたくなるこの感覚を12星座で表現するとしたら、牡牛座ではないかと思う。

 

 もっかのような“緊急事態”には、そうした「詩人の自分」を発動させ、闇の中の光、痛みの中の希望に目を留めたい。そんなわけで、今回の『星2.0』は、五感を活性させてもらうべく牡牛座ジャーニーへ。

 

 ちなみにレビューを書くにあたり、毎度近所のコーヒーショップで読書することにしているが、牡牛座を読むにあたりどうにも出かけることが億劫で、この度は家着のまま自宅にての星旅。そののんびり怠惰、ステイホームな感じもまた牡牛座的かもしれない。

 

 さて私は、水星と木星とドラゴンテールが牡牛座に位置する。主要10天体にドラゴンヘッド&ドラゴンテールを加えた12ポイントの内、3つが牡牛座なわけで、とても縁が深い星座と言えるだろう。それを立証するかのようなうなずき頻発はもちろん、なんというのか読みながら他の星座には感じなかった「うっとり感」があった。

 

 yujiさんはこの本を「各星座を自分におろして執筆した」とお話しされていたが、牡牛座ページは以下の冒頭文からそれは強く感じられた。

 

【もしもこの世に牡牛座がいなければ、世界には美術館も博物館も存在していないかもしれません】(P60)

 

 水星とはいわゆる「言語」やら「コミュニケーション」を管轄する天体だが、だからか、牡牛座水星の私はこの一文に不思議なほどに心が満たされた。たとえるなら子どもの頃、夢を見るように絵本をめくった「安全安心の時空間」に誘われたような感覚。それはそれは豊かな世界に手招きされているように思えた。

 

 牡牛座ページはそのように“うっとり”が満載だったが、なかでも牡牛座の世界観が簡潔に濃縮された以下の一文は、何度も“反芻”してしまった。

 

【「美しいもの・綺麗なことだけが時代・宗教・性別・国境・格差等を超えていくものである」という普遍性】(P68)

 

 この一文に触れた直後に記されたmyノートには一言、「しびれる!」と書かれてあった。

 

 本当に、私も、そのように思う。美しいもの・綺麗なことだけがあらゆる垣根や制約を無効化してくれるのではないか、と真面目に思っている。

 

 けれどその美しさや綺麗さとは、もちろん見栄えのことだけではなく、「ぼろを着ても心は錦」ではないが、目に見えない内面世界のそれである。いや、内面世界は結局外面世界にあらわれるわけだから、ぼろを着ているように見えてもそのぼろは、丁寧に扱われ清潔で、「ボロボロではなくヴィンテージ」みたいな話になるのだろう。

 
【牡牛座の人は(中略)みんなが好むポップミュージックの大家になるといった人は実はそんなに多くはないかもしれません。ただ、(中略)百年後にもみんなが欲しいと思えるような鉄板・マストアイテムを生み出していく可能性をその内に秘めているものが、本物志向の牡牛座の人たちなのです。】(P72)

 

 もっかの風の時代は、水瓶座0度にて木星と土星が重なったことより始まった「水瓶座の時代」とも言われる。そして水瓶座の守護星である天王星は、2019年からの約7年間牡牛座にいる。

 

 この期間とは、人々の牡牛座部分が、ある時代限定の“流行”ではなく、時代レスな“本物”を自分の中から掘り起こし、風の時代仕様へとアップデートされるためのものかもしれない。

 

 では、自分の中の「本物」とはいったいなんなのか。どうして掘り起こすことができるのか? そのヒントあるいは答えはきっと牡牛座にあるはず! ということで、引き続き次回も牡牛座旅へ。

 
 
 

星 2.0』光文社 
yuji /著

 

文・絵/野村浩平 友人の“遊びの鑑定”を受けたことにより星に興味を持つ。2018年に占星術の基礎講座を受講し、以後マイペースに独学中。太陽星座はふたご座。星のことや身辺雑記を綴るブログ「leeの話

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