生涯美肌! を叶える「ベビーオイル洗顔」のはじめかた|mimi『一生モノの人生スキンケア』
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BW_machida

2022/12/29

 

歌手で美容愛好家でもある著者が、肌荒れに悩んだ自身の経験から確立した独自のスキンケアメソッドをまとめた一冊。スキンケアのなかでもっとも肌にダメージを与えるとされているのが、洗顔だ。肌が自分で生みだすうるおい成分は、水溶性の保湿成分なので顔を洗っただけで流れてしまう。そのうえ、クレンジングや石鹸に含まれる界面活性剤は肌の汚れと共にうるおい成分も奪ってしまうため、肌に負担がかかりやすい。

 

「ベビーオイル洗顔」は、落としすぎない保湿ケアを叶えるとSNSを通して口コミで一大ブームになった。その方法はいたってシンプル。オイルを3プッシュほど片手のくぼみにとり、顔全体に伸ばしてゆく。ふきとりはティッシュで行う。オイルを落としすぎないようにぬるま湯で洗って完了。通常の洗顔よりも肌のうるおいが保たれ、肌にわずかに残ったオイルが水や汗による肌荒れを防いでくれるという。ベビーオイル洗顔だと洗顔後のph値の変動がないのも特徴だ。

 

肌にとっては、自分で生みだす保湿成分がいちばん! 後から化粧品で保湿成分を足すよりも、自前の保湿成分で守る方が肌にも優しいですし、経済的にも合理的です。

 

本書では、赤ちゃんから使える低刺激で安全なベビーオイルから美意識の高い読者におすすめのホホバオイル、エイジングケア向けのライスブランオイルなど著者が厳選した商品も紹介されている。

 

 

とはいえ、人の肌は千差万別。「絶対的に正しいスキンケアというのは残念ながら存在しません」と著者も語るように、自分の肌を毎日観察しながら、いろんなスキンケアアイテムを試して効果を実証していく地道さが必要だ。美は一日にしてならず。それでも肌の基本的な構造は生涯変わらない。

 

自分の肌は、一生付き合っていくかけがえのない存在です。『調子はどう?』と声をかけるような気持ちで、自分を労わる時間として、毎日の肌の観察とスキンケアを趣味にしていただけたら嬉しいです。

 

肌についての正確な知識、スキンケアリテラシーは生涯役に立つ。コスメの効果を最大限に引き出すテクスチャー別化粧品の塗りかたや自分に合った保湿成分の見つけかた、ワンランク上のケアへ進むための知識、意外と知らない成分表示の読み方など健康な肌を育み、守るための情報がたっぷり詰まった一冊だ。

馬場紀衣(ばばいおり)

馬場紀衣(ばばいおり)

文筆家。ライター。東京都出身。4歳からバレエを習い始め、12歳で単身留学。国内外の大学で哲学、心理学、宗教学といった学問を横断し、帰国。現在は、本やアートを題材にしたコラムやレビューを執筆している。舞踊、演劇、すべての身体表現を愛するライターでもある。
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