『40代からをご機嫌に生きる88のヒント』の「おわりに」で、ご自身と『VERY』（と担当編集者の私）とのご縁について触れられている鈴木さん。前回の「著者・鈴木尚子さんのこと①」に続き、私から見た鈴木さん像を少しばかりお伝えしたいと思います。

乳がんの検診で怖い思いをしたけれど、検診大事！とブログで伝えていた鈴木さん。

私は2013年7月号の「ママ、検診に行って！」という企画で鈴木さんに語っていただきたいとオファーを出しました。

久しぶりに連絡を取った鈴木さんは元気な声で快諾してくださり、撮影の候補日時を出しますとのことで返信を待ちました。

が、締切が迫っても一向に返信をいただけません。思い余ってこちらから電話をかけると、

「実は見つけちゃったんですよ」
「……何をですか？」
「反対側の胸にしこりを」

撮影は見送らせてほしいけど記事だけならとのことで、気丈にもご協力くださいました。
そのときの誌面に掲載させていただいたのが以下のブログです。

https://ameblo.jp/naowr/entry-11435442310.html

鈴木さんが乳がんになったことをどういう形で知ったのか、今では思い出せないのですが、
それは私にとって大きなショックでした。

あんな元気な人が？（実際、鈴木さんを紹介してくれたライターさんは、鈴木さんのパワフルさを「エネルギーが余ってるんだと思う」と評していました。）

この時の左胸のしこりを追いかける中で数年後に見つかった乳がん。そして右乳房摘出からの気づき。

汚部屋出身、虐待寸前（！？）の子育て、2度のがん、母親や夫、義父との葛藤、自らのADHD気質……。自らを知り、受け入れ、許し、変わる努力をしてきた鈴木さんが、「どうして私だけがこうなんだろう？」「なぜ上手くいかないんだろう？」「どうしたら不機嫌をやめられるんだろう？」と悩む女性に寄り添い、叱咤激励し、変わる後押しをしたいと筆を執ったのが『40代からをご機嫌に生きる88のヒント』。

まさに、鈴木尚子さんの生き方の集大成（そして、出会いから14年！の鈴木さんと私の集大成＜笑＞）なのです。

人生後半戦、自分の人生を生きる羅針盤をこの本から得ていただければ、担当者としても至上の喜びです。

『40代からをご機嫌に生きる88のヒント』
鈴木尚子・著