『みんなのフィードバック大全』 著者・三村真宗さんのこと(1)
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BW_machida

2023/03/29

「働きがいのある会社」ランキング6年連続1位をひた走り、「Google超え」を果たした株式会社コンカー 代表取締役社長の三村さん。ここでは制作秘話として、担当者から見た三村さんの横顔をお伝えしたいと思います。

 

三村さんを知ったきっかけは2021年に読んだネット記事、ハフポストの「どん底からの起死回生。『働きがいのある会社』4年連続トップのリーダーが語る、『働きがい』とは何か」でした。

 

衝撃的だったのは、働きがいの大切さをひと目で理解できるこの図版!(『みんなのフィードバック大全』P257)

 

これを見て、私は三村さんに本を書いていただきたい!と思いました。

 

 

記事には、見出しからして「どん底」、さらには「業績も雰囲気も最悪だった」「(社長を首にならないかと)いつもクビのあたりがヒヤヒヤ」など不穏な言葉並び、私が知る現在の三村さんからはおよそ想像しにくい過去が簡単ながら書かれていました。

 

しかし、今、Twitterを見ると――。

 

「2011年10月に社長着任。社員は2人。知名度ゼロ。無謀にも年末までに最初の契約を取ると誓った。奇跡的にある会社が話を聞いてくれた。大幅値引きを求められ、頭を何度も下げ、やっとの思いで受注に。12/28だった。

 

少額のその契約書を抱きしめた。今では時価総額Top100企業の2/3が使うコンカーの始まり」

 

「管理職なりたての頃、フィードバックのし方が雑で多くを傷つけた。他人の居る前でFB(筆者注:フィードバック)して相手に恥をかかせたり、メールでFBしてキツくなり過ぎたり…軽いFBはまだしも重いFBほど正しい方法が必要だ。

 

『二人きりの場所で』『メールではなく口頭で』正しい方法で気持ちを込めてこそ、FBは相手の心に届く」

 

「英語力ゼロで新卒外資系。4/1から独本社で半年研修。ITも英語も分からず授業で落ちこぼれ『本社の社員で一番英語ができない』とトイレで泣いた。

 

悔しさをバネにした。帰国後、英語を使う仕事を引き受け追い込んだ。努力は報われる。トイレで泣いた新卒が18年後、外資の社長になった。そんな私の勉強法」

 

「失敗談。SAP入社4年目で管理職。突然40代の部下を抱えることに。マネジメント論もリーダーシップ論も分からず五里霧中。メンバー間のいざこざの仲裁。

 

部下と会社の板挟み。フィードバックと向き合うきっかけになった。当時の経験が、今ではコンカーの、高め合う文化の根として生きている」

 

多くの実績と栄光を手にしてきた三村さん。ですが私は、

 

自分の弱さに嘘をつかない。

 

これが三村さんの強さであり、魅力なのだと思います。

 

『みんなのフィードバック大全』
三村真宗・著

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