2018/07/16
RUKA Rǭkà Creative Director/Designer/Therapist /Instructor
『雲を愛する技術』光文社新書
荒木健太郎/著
かれこれ一か月半あまり、ずっと書評を書こうと思ってずっと手元にあった本です。
こんなことは珍しく……。
まず、巻頭の美しいフォトギャラリーから魅了されます。
透きとおる蒼い空にもくもく雲、虹色に彩られた神秘的な雲、深紅に萌える雲……。
あぁ、雲がすき。
って。
ただですね、ページをめくっていくと、物凄い。
何が物凄いかというと、著者の雲愛が(笑)。
まず、雲を“この子”って子呼ばわりです。
そして、情報の細かさ、ほぼすべてのページにおいて解説のための、かわいくコミカルな雲のイラストと写真。正確にわかりやすくそして何より、眼で見てくれ! わかってくれ! って。
雲への熱量が物凄い(笑)。
それで、そんじょそこらの気象本に比べて雲に特化し、尚且つ、文章を読み画を観れば空の現象を理解できるわけです。一般人が気象予報士のような専門書を読むのは無理があります。この本は、雲を愛するが故、より多くの方に理解をしてほしいという願いで書かれているのが伝わります。
ですから・・・
正直私は、想いの強い暑苦しい方は苦手なのですし、専門的な知識を得なければならない本ですから一気には読めませんでした(本を読むときは音を感じたいので)。
実は、今でもちゃんと全て読んでいません(笑)。
でも、この本は手にしてからずっと手元にあります。
そして、最近の私のSNS投稿、雲だらけです。
はい。そうです。
雲愛を持ってしまいました(笑)。
雲に恋をしてしまいました。
ずっと前からいたのに不思議です。
気になって仕方ないですし、
哀しいなって思った時に今日の雲はどうかな? って……。
(わたしはこう感じているの、わたしの好きな人はどうかな? って……)
青空が広がっていなくとも、グレーな空でも、
(優しいコトバで励ましてくれなくても、あの人も機嫌悪くても)
雲はあって
(そこにいてくれて)
雲はお水で
(その人はたいせつで)
お水が7割以上である私たちと雲は同じで
(流れているもの、感じているものは同じなので)
あぁ、雲もいい時も悪い時も、きれいな時も醜い時もあるよねって。
(あぁ、人間もしあわせもふしあわせもあるよねって)
知らない雲をみると知りたいってわかりたいって。
(知らない姿をみるとあなたを理解したいって)
それって。愛ですよね。
触れて、わかりたいと想い続けること。
なんだかいいの。
なんか生きていられる気がすることが増えたのです。
そんな風に日常で雲を眺めたくなった時、
「その雲はね、○○○」
って、言ってくれる。
私にとっては心の辞書を一つ手元に置いているような感覚なのです。
そして、この本はおしえてくれます。
雲を理解することは自然を理解することへ繫がり、
それは大切な人とこの地球を理解し守ることにつながる。
知性は自らと大切な人を生かすために。
贈り物に感謝。
ありがとう。
人間、なんか、なんだかモヤモヤして移ろうことってあるから。
ぜひこの本をお守り代わりに手にしてほしいなと思います。
私は以前よりちょっとだけいい感じです♪
なつ、そら、ハマってます。雲の上の人ってどんな感じ?
『雲を愛する技術』光文社新書
荒木健太郎/著