ryomiyagi
2022/08/19
ryomiyagi
2022/08/19
うだるような暑さの中、毎日通った夏期講習。私の他に生徒もおらず、授業が終わっても、先生と二人で他愛のないことをずっと話していた。小学校三年生から中学二年の六年間、窮屈だった私の日常の、唯一の憩いの場としてあり続けてくれた学習塾。先生と過ごした、かけがえのない日々の思い出。
「ドリームチャイルド」(監督:ギャヴィン・ミラー、主演:コーラル・ブラウン、日本公
開1985年)を観たとき、そんな先生と過ごした日々の記憶が鮮明に蘇った。
「ドリームチャイルド」は「不思議の国のアリス」のモデルとなった少女アリスが80歳となり、著者ルイス・キャロル生誕100年祭に出席するためにアメリカに渡り、そこで忘却の彼方に押しやっていたルイス・キャロルことドジソン先生との日々を回顧し、向き合っていく物語。
年老いたアリスは付き添い人のルーシーを連れ、NYへと向かう船の中で、ドジソンとの思い出を彼女に語る。しかし、どこか曇った表情を見せるアリス。NYに着船するや否やアリスに群がる記者たち。生粋の英国婦人のアリスはそんな彼らを野蛮なアメリカ人と嫌悪し、取材を拒否する。NYの記者ジャックはアリスに冷たくあしらわれながらも、ルーシーに近寄り、彼女を利用してアリスに取材をしようとするが、純真無垢なルーシーと触れ合ううちに彼は真に彼女に心惹かれていく。アリスに従順だったルーシーは、そんなジャックとの恋愛を通して初めてアリスに反抗する。常に自己を安全な場所に置き、自身の気持ちに蓋をしていたアリスの平穏が崩れ始める。
過去から目を背けていたアリスはドジソンとの日々を回顧するうちに、「不思議の国のアリス」の世界へと迷い込んでいく。現実と虚構の狭間を行き来するアリス。ウミガメ、グリフォン、帽子屋、芋虫、うさぎ…「不思議の国のアリス」の登場人物を象った、妙にリアルなパペット人形たちが劇中に次々と現れ、アリスの不穏な気持ちを体現する。そして彼女は最後に、ドジソンが自分に向けた想いを理解し、受け止め、涙する。
小学3年生のころ、私は勉強が全くできなかった。授業中は、じっとできずに教室から抜け出したり、ノートに落書きをしたり、空想にふけったりしていた。授業を聞いていなければ、宿題もやらない。しかし宿題を提出しなければ叱られ、母の耳にも届いてしまうので、私は漢字や算数ドリルの答えを丸写し、疑われないように、わざと間違えた回答をいい具合に混ぜ込んで提出し、先生の目をごまかしていた。テストは毎回、散々な結果だった。成績表は「がんばりましょう」のオンパレード。「よくできる」は図工、体育、音楽のみ。特に算数が駄目だった。足し算は、手の指を使ってやる。10以上になると両手では足りないので足の指を机の上に放り出して計算していた。引き算がやっかいだった。11-9が出来なくてつまづいた。先生、1から9、どうやって引くんですか?
ある日、母が担任の先生に呼び出された。先生は母に、一ケタの点数が付けられた算数のテストを見せ、真面目に言った。
「縄田さんは、もしかしたら数を数える能力がない、頭のどこかがおかしいのかもしれませんね…。一度、病院に行ってみてはいかがですか」
何てこと言うんだよ。
確かに算数は特に嫌いで、一切勉強しなかったけれど、まさか病院沙汰にまでなるなんて。父も母も、昔から私にあまり勉強しろと言わなかったけれど、母は学校に呼び出されて流石に不安になったのか、私に塾に通いたいかどうか尋ねてきた。姉の真似っ子だった私は、勉強は嫌いだけれど、以前から姉の通っていた学習塾には興味津々で、私も行きたい、行きたいと言っては、「お前は口だけやから」と父に反対されていた。
念願の、母の塾に通いたいかという問いかけに、私はすぐに行きたいと返事をし、学習塾に通うことになった。
姉が通っていたのは、○○中学合格何名!とズラッと貼り出してあるような進学塾ではなく、初老の先生が一人でやっている、年季の入った、こぢんまりとした学習塾だった。入口のドアには、リスが鉛筆を抱えている、大きなゴム製のロゴが貼ってあって、私はそこから「リスさんマークの塾」と呼んでいた。その塾は、日曜恒例の父との散歩コース上にあったため、外へ出て一服している先生に私もそれまで何度か会っていた。先生に出会うと、父はちょっと気まずそうに、どうもと挨拶をしていた。
私は月・水・土曜の週三回、塾に通った。同学年の生徒はおらず、国語、算数、理科、社会の四教科すべてを先生一人に教わる。姉は私が入塾する直前に、高校受験に備えるためにリスさんマークを辞めて、別の大手進学塾に通いだしていた。私は先生と馬が合い、塾が大好きになった。授業が終わってもしばらく残って先生と話し込んでいたし、授業が無い日も塾の前まで行き、一服している先生を見つけて駆け寄り、そのまま外でおしゃべりをしていた。
先生は右脚が不自由で、歩くときは左脚を軸に、右脚に手を添えながらゆっくりと歩いた。先生が歩くたびに、ポケットの中の小銭がジャリン、ジャリンと独特のリズムで鳴った。脚を悪くした原因は一体何なのか、気にはなっていたけれど、子供ながらに簡単に触れてはいけない何かを感じ取り、詳しいことは尋ねなかった。
授業の合間や終わりに、先生は私に小銭を渡し、ジュースやお菓子を買ってくるように頼んだ。私はその小銭を握りしめて、道路を挟んですぐのところにあった自動販売機で、先生に缶コーヒーを、自分にファンタのグレープを買ってきたり、近くのスーパーまで行って、ジャムパンやキャラメルを買ってきて、二人で半分こして食べたりした。先生とはおしゃべりばかりで、あまり勉強をしていた記憶はないけれど、私の成績はぐんぐん伸びて行った。
成績が良くなると、周囲の対応が変わっていった。落ちこぼれだった私は急に、「優等生」という肩書きを得て、先生や友達にちやほやされるのに戸惑いつつも、優越感のようなものを感じ、またその期待を裏切らぬようにと、必死に「優等生」を演じ始めた。段々と、自分の内側と外側が乖離し始めた。私は常にイライラしていた。外では言いたいこともいえず、不満があってもにこにこしてやり過ごし、そのストレスを家の中でぶちまけるようになった。少しでも気に入らないことがあると、泣き叫び、リビングにあった文房具やリモコンをあちこちに投げつけた。そしてその度に「ええかげんにせい」と父に殴られた。
苛ついて、殴られて、悔しくて、悲しくて…。色んな感情がぐちゃぐちゃになって、頭の中がガンガンした。眉間に飼っているモンスターが轟音を立てて暴れ、私の口からありとあらゆる暴言を吐かせ、私の手足を操って、家の中をめちゃくちゃにさせているような、自分で自分をコントロールのできない状態になっていた。
学校に行くのも、家にいるのも苦痛でしかたなかった。
先生の前では学校の中のように自分を偽らずに済んだ。しかし心の中では、私と同学年の生徒が入塾してきたらどうしようと、いつもびくびくしていた。知らない子の前で、素の自分を出したら嫌われてしまうんじゃないか、そうなってしまう前に良い子を演じなければならない。そうなれば、塾さえもしんどい場所になってしまう。それに他の子が入って来たら、これまでのように先生と二人でおしゃべりできなくなってしまう。
私は小学三年から中学二年までの六年間、先生と二人きりで勉強を教えてもらっていた。経営側からすると決して好ましい状況ではなかったと思うけれど、私にとって塾は、数少ない心のやすらげる場所の一つとして在り続けてくれた。
ルイス・キャロルことドジソンはアリスに特別な感情を抱いていた。劇中、彼がアリスのために物語を書き、読み聞かせるシーンがいくつかあるが、そのどれもが本当に美しい。真夏の午後の光の中、美しく無垢な少女の瞳と、不器用で真っすぐな男の瞳が煌めきあい、二人の間に静かな風が吹き抜ける。アリスはドジソンが自分のために作ってくれた物語を、もっと聴かせてと目を輝かせながらドジソンに訴え、ドジソンははにかみながらも、自信にあふれた笑顔で物語る。
二人にとって、何気なくも、かけがえのない瞬間。
私は六年生になった。ある日、放課後に、友達数人と駅前のゲームセンターに遊びに行く約束をしていた。学校帰りの寄り道は固く禁止されていたため、みな各々、一度家に帰ってランドセルを置いてから、指定してあった空き地に集合する。メンバーは私、私と仲のよかった女の子まりちゃんと、クラスで目立っていた男の子数人。まりちゃんは、のほほんとした、守ってあげたくなるような子で、気を遣わず楽につきあうことができる数少ない女の子の一人だった。男の子たちは、スポーツ万能、おまけに勉強もできちゃう、典型的なモテるタイプの男の子たちだった。彼らはみな私立の中学受験のために大手進学塾に通っていた。
待ち合わせ場所の空き地から駅へと向かう道筋に、私の塾があった。みんなでクラスのあいつがどうだとか、あの先生はどうだとか、何気ないおしゃべりをしながら、目的地に向かってぶらぶらと歩いていく。小学生たちは狭い道路を横一列に並んで歩く。道路を塞がれ、後ろでイライラしている自転車のおばさんのことなんて、アウト・オブ・眼中。いつものように、自転車と自動車のクラクションの嵐の中を、少年少女はずんずんと勇敢に歩んでいく。
遠くに私の塾が見えてきた。私の視線が段々と地面のほうに落ちていく。コンクリートに張り付いた紙屑。干からびた虫の死骸。胸の奥底に沈めていた不安が、ゴポゴポと音をたてはじめる。
一歩一歩、塾へと近づいていく。
何事も起きませんように。
「これ、縄田の塾なん?」
「…うん、そうやで」
「ともちゃん、三年生の頃から通ってんねんな」
まりちゃんが何の悪気もなく言う。
「うわ、めっちゃボロっ!!おまえこんなとこで勉強してんの?」
「…うん、まぁ、ちょっとボロいよなぁ」
私は汚いものを指さすようなジェスチャーをしながら、引きつった愛想笑いで答えた。
最悪。
私はみんなに、塾を見られるのを恥ずかしく思い、気付かれないように、黙ってその前を通り過ぎようとした。外では完璧なはずの私がこんな寂れた所に通っていると思われたくない。大好きなはずの塾なのに、その古い外観だけで、自分の一部だと思われることを恥ずかしいと思ってしまう、安っぽいプライド。さらには、あっけなく見つかり、ボロいと言われたときに、私は大切なものを馬鹿にされて怒るどころか、どうにかやりすごそうと、一緒になってそれをけなしてしまった。
私はクラスの人気者たちに嫌われるのが怖くて、彼らに嫌われないよう、とっさに媚びた。大切なものを守る前に、自己防衛に必死だった。私は何とかその場をやり過ごせた安心感と、その罪悪感とで、胸の中がぐちゃぐちゃになった。
翌日、学校から帰ると、私はいつものように塾に出掛けた。昨日のことをちょっと引きずりながらも、いつものように元気に扉を押し開けて「こんにちは!」と塾の中へ入って行く。こんにちは。先生の、優しく、ゆっくりとしたリズムの返事が返ってくる。教室に移動して席に着き、家庭科の時間に作ったナップサックから筆箱と参考書を出しながらいつもの様に先生とおしゃべり。
「あなた、昨日はどうしてたの?」
「…友達と遊んどったよ」
「昨日、ここの前、通ったでしょう。あなたの声が聞こえて来たよ。一緒にいたのは学校の友達かい?」
……最悪。
重く、ゆるやかな車の走行音。夕刊配達のバイクがガチャンと停まる音。近所のおば様たちの井戸端会議。子供たちの話し声…。すべてつつぬけ、それが私の塾。
「うわ、めっちゃボロっ!!おまえこんなとこで勉強してんの?」
「…うん、まぁ、ちょっとボロいよなぁ」
すべて先生に聞こえていた。私は裏切りものとして先生に追い詰められているような絶体絶命感と、それでも聞こえていなかったかもしれないという淡い希望からにじみ出る「偽りとおさねばならぬ」という使命感で、張り裂けそうになった。
「うん。でも、あんまり仲良い友達ちゃうよ」
友達まで踏みにじって、なんとか絞り出したセンスのない回答。その後、先生と何を話したかはよく覚えていないけれど、私はしばらく先生の顔を見ることができなかった。
アリスはドジソンが自分に対して、姉たちとは違う好意を寄せているのに気付き、その気持ちを無邪気かつ残酷に弄ぶようなことをしてみせる。吃音だったドジソンに、アリスはみんなの前で歌を歌ってとせがみ、うまく歌えないドジソンを見つめながら、くっくっくと笑いをこらえる。姉たちもアリスを諫めながらもこらえきれず笑い始める。これ以上は歌えませんと俯くドジソン。すると彼を見つめるアリスの瞳が、狡猾な色から、すっと、寂しげな色に変わる。アリスは惨めなドジソンを包み込むように抱きしめ、彼の頬に優しくキスをする。傷ついた二人の心がそっと、触れ合う。
私はアリスのドジソンに向ける寂しげな瞳をみたときに、先生のことを想った。この感情を私は知っているような気がする。先生はあの時、どんな顔をしていたのだろうか。
中学二年の冬。私も高校受験について考えだすようになっていた。リスさんマークには相変わらず通っていた。そろそろ志望校を決めて、先生と対策を練るのだろうと思っていたところに、思いがけない先生の言葉を耳にすることになる。
「三月いっぱいでここをたたむことにしたよ」
「え…ここ無くなんの?」
「ここで囲碁教室を始めるんだよ」
先生は囲碁が好きで、私の小テストの最中にはよく新聞の囲碁コーナーを眺めていた。先生は、昔、囲碁棋士を目指していたらしく、腕前もかなりのものだったらしい。一度、囲碁を教えてあげようと、先生が碁盤を出してきてくれたけれども、私は囲碁のルールが全く理解できず、結局二人で五目並べをして遊んだ。五目並べをしながら、ずっと二人でおしゃべりをしていた。
塾を改装して、同じ場所に囲碁教室をつくると聞いて少し安心した。いつでも先生には会いに来れる。塾がなくなってしまうのはかなりショックだけれど、先生が自分の本当に好きなことをやるための場所を持てることになったのだ。喜んであげなきゃ。と、思いながらも「よかったね」の一言も言ってあげられなかった。
私を含めて生徒は数人。職員も、塾長である先生が一人と、夏期講習の期間だけ入る大学生アルバイトが二名だけの、本当にこぢんまりとした塾だった。教室は二部屋しかなく、私はいつも入口から入ってすぐの、八名ほどしか入らない小教室で勉強していた。奥の大教室を使うのは、夏期講習で他学年の生徒が小教室を使っている時のみだったけれど、大教室の奥に和式のトイレがあったため、よく出入りをしていた。蛇腹の扉を開けて大教室に入ると、チョークと埃と木の机の匂いがした。私はこの匂いが好きだった。トイレの横には段ボールが積み上げられていて、チョークや黄ばんだ資料のようなものがたくさん詰めこまれていた。永く時を刻み続けてきた塾。先生も、どこかでやっと見切りをつけられたのかもしれない。
けれど、私にはその先生の決断が許せなかった。私はここが、先生が、大好きやのに何でそれを奪ってしまうねん。私は自分勝手な理由で先生の決断に不満を感じた。会いに来ようと思えばいつでも先生に会いに来れる、それは分かっているけれど、先生に今までの自分との関係を断ち切られるような気がして腹が立った。私には先生が私のことを好いてくれているという実感があった。だから余計に、腹が立った。
その日は先生と長話をせずにすぐに帰った。帰って母に塾がなくなることを不満げに伝えると、母は先生に対する労いの言葉を述べて、「悲しいのは分かるけど、あんたも喜んであげな」と言った。
母のその言葉を聞いて、悲しみが、一気に芽吹いた。もう先生と二人きりで勉強したり、おしゃべりしたりできなくなるのだろうか。何で先生は決断する前に少しも私に相談してくれなかったのだろう。私がまだ子供だから?私に話すと母にすぐに伝わってしまうと思ったから?今まで二人でいろんなことを話してきたのに。
押し込めていた感情が、ぶよぶよと肥大して、溢れだした。私、悲しかったんや。家族に泣き顔を見られたくなくて、自分の部屋に駆け込んだ。毛布に包まって、泣き疲れて眠るまで、思いっきり泣いた。
三月の終わりに塾のシャッターが下りた。リスさんマークは、しばらくして白黒の碁石のマークに換わった。私は中学三年生になり、受験に備えて新しい塾に通いだした。しばらくはこれまで通り、囲碁教室の前を通っては、タバコを吸いに出てきた先生に挨拶をして、そのままおしゃべりをしていた。けれどしばらくするうちに、以前のように、先生と話すことができなくなってしまった。先生に対して、よそよそしい返事しかできなくなっている自分。そんな自分が嫌で、それを嫌と感じる自分もまた嫌で、先生に会うことを避けるようになった。そのうち囲碁教室の前を素通りするようになり、最後にはその道を避けて通るようになった。
それから数年後、大学の春休みに帰省した時に、ふと先生は元気かなと気になり、先生を訪ねてみることにした。東京の大学に入ったことを先生に教えてあげよう。久しぶりに先生に会えると思うと妙にドキドキした。しかし、そこにはもう囲碁教室は無く、代わりに新聞配達の営業所があった。
先生に会いたい気がした。けれど、囲碁教室も無くなった今、先生に会ってどんな顔をしたらいいのか分からないし、万が一、先生の身に何かおきていたらと思うと、とても怖くて、結局何もできなかった。あんなにお世話になったのに、あんなに大好きだったのに…。薄情な気がした。けれど当時のあの、先生と二人で過ごした時の記憶をぶち壊してしまいそうで、嫌だった。怖かった。
それからしばらくの間、私の中から先生が消えた。しかしある日、『ドリームチャイルド』を観て、先生と過ごした日々の記憶が鮮明に蘇った。ドジソンがアリスにむける眼差し、二人がそっと触れ合う、とても美しい瞬間。物語の後半で、老婆になったアリスが、そのときの記憶を思い出し、彼の自分に対する想いにようやく向き合い、涙を流す。
夕日の差す教室。透明に輝く先生の白髪、タバコで浮き出た手の血管、右脚だけたゆんだズボンの裾、くっきりとした二重の、縁がグレイになった大きな瞳。
先生は私に恋などしていなかったと思うけれど、それに近い、親密な何かが、私たちの間には確かにあった。二人にしか分からない、何気ない、かけがえのない、時間。先生のことを思い出し、アリスと同じように、しばらく涙が止まらなかった。
とても大切な、先生との思い出。
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.