• 百まで生きる覚悟

    超長寿時代の「身じまい」の作法

    春日キスヨ

人生100年と言われるようになり、多くの高齢者が「ピンピンコロリ」を目指すが、その願いが叶うのは少数の幸運な人。

 

70代までは元気でも、80代、90代は、老いの坂を「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける「ピンピン・ヨロヨロ・ドタリ」の高齢期が現実的だ。

 

しかし多くの高齢者が、「終活はバッチリ」「子どもの世話にはならない」と言いつつも、ドタリ後を「成りゆき任せ」で迎え、結局は「子どもに丸投げ」になってしまうのは、なぜなのか。

 

不安を先送りにせざるをえない制度的問題とは?

 

本書では、家族社会学者である著者が、90〜100歳間近の元気長寿者、70〜80代の高齢者、また介護や世話を担う家族に聞き取りを重ね、「ご長寿本」の著者のような財力や社会関係力を持たない普通の長寿者が、元気なうちにどのように「身じまい」の支度をすべきなのか、またそうした文化をいかに構築すべきかを明らかにする。

目次

  • 序章 「ご長寿本」ブームのその先 
  • 第1章 「普通の元気長寿者」の日常生活 
  • 第2章  元気長寿者にとって、「歳をとる」ということ 
  • 第3章   家族の揺らぎと長寿期生活リスク
  • 第4章   昭和期生まれ高齢者と「歳をとる」ということ
  • 第5章   「ヨロヨロ期」の超え方、「ドタリ」期への備え方 
  • 第6章   今、何が求められているのか──「成りゆき任せ」と「強い不安」の間
  • 終章   長寿時代を生きる「身じまい」のすすめ 
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