「衣装が色っぽすぎる……」テレビ局に押し寄せるあんなこんなクレーム「芸能・マスコミ・スポーツ」にまつわる雑学
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テレビや映画、舞台・ミュージカルで注目を集め、活躍する芸能人。抜き差しならない勝負の世界で、人びとを熱狂の渦に巻き込み、虜にするスポーツ選手。一見、華々しく見える業界には、不思議なあれやこれやが盛りだくさん。強烈な光が照らすところには、濃密な影と思いもよらない謎がある……、ということで、今回は「芸能・マスコミ・スポーツ」に関する雑学を紹介します。

 

 

 

●テレビ局に押し寄せるあんな抗議こんなクレーム

 

テレビ局には毎日、抗議電話が押し寄せる。以前から多いのは、アナウンサーやキャスターの服装へのクレームである。

 

出演者の衣装は、スタイリストがついている場合と自前の衣装の場合の二通りがあるが、批判の対象になりがちなのは局アナ、それも女性アナウンサーである。「サラリーマンであるはずの局アナが、毎日違った服装でテレビに出るのはけしからん」「スカート丈が短すぎる」などという苦情電話がかかってくるのだが、なかには「あの女子アナは、朝のニュースには色っぽすぎる」などと文句をつけてくる視聴者もいるという。

 

さらには、「〇〇アナの笑顔は作り笑顔っぽい」といった、苦情だかインネンなんだかわからないような抗議もあるそうだ。

 

●大学教授が芸能プロダクションに所属したがるのは?

 

テレビ番組には大学教授がしばしば登場する。ニュース番組の解説役だったり、バラエティ番組の「天然ボケ役」だったりする。

 

こうした大学のセンセイは「タレント教授」とも呼ばれるが、じつは、芸能プロダクションとタレント契約を結んでいる、ほんもののタレントの場合もある。

 

テレビ局が支払うギャラは「学識経験者としての大学教授」と「タレント」では大きな開きがある。つまり、どうせテレビに出演するのなら、大学のセンセイとしてより、タレントとしてのほうがずっと割りがいいわけで、そこで、彼らは芸能プロダクションと契約を結んでいるわけである。

 

ただし、芸能プロダクションと契約が結べるのは、私立大学のセンセイのみ。国立大学では、国家公務員としての副業禁止条項に引っかかってしまう。

 

●体操競技に選手名がつくときの基準

 

体操競技には「シライ3」など、選手の個人名がついたワザがいくつもある。

 

体操のワザに個人名がつくためには、それなりの条件をクリアする必要がある。まず、オリジナル技を開発したら、国際体操連盟に対して、五輪や世界選手権という大舞台で披露することを申請する。そして、本番で、その新技を成功させたうえで、体操連盟の技術委員会が、たしかに新技であると認めたとき、晴れて自分の名前をつけることができる。

 

なお、シライ3の正式名は「後方伸身2回宙返り3回ひねり」。いちいち、そういうのがまどろっこしいことも、開発者の名前をつける理由となっている。

 

●バタフライのような不自然な泳法が、なぜ生まれた?

 

バタフライという泳ぎ方が初めて登場したのは、一九二八年のアムステルダムオリンピックのことだった。

 

当時、平泳ぎに関して、「手と足が左右対象の動きであること」という程度の規定しかなく、このルールの隙間をつくために考案されたのが、バタフライの原型なのだ。

 

ドイツのラーデマッヒェルという選手は、当時のルールの範囲内で、何とか速く泳ごうと、平泳ぎのレースに自ら考案したバタフライで臨んだのである。

 

当然、平泳ぎに比べると、バタフライのほうが断然速い。そこで、彼をまねる選手が続出することになり、「ルール違反だ」「いや、合法だ」という論争の末、二八年後のメルボルンオリンピックで、バタフライは新種目として独立することになったのである。

 

 

以上、『教養が身につく!雑談力がUPする!雑学百科』(光文社知恵の森文庫)を一部改変して掲載しました。

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