akane
2018/05/09
akane
2018/05/09
中高年男性が「おじさんはね……」と言うとき、そこにはどこか「年上の余裕」のようなものが漂っています。
しかし、女性が「おばさん」を自称するとき、そこに卑屈な雰囲気が漂うのはなぜでしょうか?
もっと自由にダイナミックに使える呼称はないものか、と考えた漫画家・エッセイストの安彦麻理絵さんが導き出した答えは「ババア」。
「『アラフォー』とか『アラフィフ』なんて、まどろっこしい表現は、私はごみ箱に捨てた。」
「『もう、おばさんだから~……』と言うよりも、「いやー、もうババアだからさ」と言った方が、同じ卑屈でも、潔さや爽やかさが違うのだ。」
「世の中には『ババア』というフレーズを『悪口』として使う輩がたくさんいる。『ババア』と言えば女は傷つくと思っている男達。だから。そんな奴らに吠えヅラをかかせるためにも、私は。『ババア』というフレーズに、ポップでアバンギャルドでアナーキー、かつポジティブなニュアンスをまぶしつけ、そしてどんどん使い込んで世に浸透させ、この言葉が『人を傷つけるためのではない単語』になればいい、と、思っている。」
(以上、本文より抜粋)
本書では、48歳になった著者が感じる「ババアになってよかったこと」を徒然なるままに描くほか、これからの「理想のババア像」を思索。また、ババアライフをエンジョイできる映画や書籍を紹介するとともに、尊敬できるババアのもとに取材に行き、その秘訣を探ったレポートも掲載。
かつてこれほどまでに「ババア」という単語が踊った書籍があったでしょうか。
読み終わるころには、「ババア」という単語のイメージががらりと変わっているはずです。
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