akane
2018/06/20
akane
2018/06/20
「人生100年時代」と言われる現代、私たちは今までよりもしっかりとした人生プランを考える必要が出てきました。現在50歳の人も、100歳まで生きると想定すれば、まだハーフタイムでしかありません。
老後というには早すぎて、余生というには長すぎる。そんな人生の後半戦をどのように過ごせば幸せになれるか?教養の達人、齊藤孝先生は新刊『人生後半の幸福論』(光文社新書)で自分を見直すための50のチェックリストを作成しました。そこで特別に全4回、チェックリストの一部を公開します。
第1回は誰もが気になる「身体と心」についてです。
特別公開!人生後半を幸せに過ごすためのチェックリスト【身体と心編】
□ 身体と心の「循環」をよくしていますか?
□ 宅配便が来たとき、いつもにこやかに荷物を受け取っていますか?
□ 愚痴や弱音を気兼ねなく話せる人がいますか?
□ 自分の「機嫌をよくする」方法、自覚していますか?
□ リビングウィルを書いていますか?
身体と心の「循環」をよくしていますか?
誰もが気になる健康問題。健康診断や人間ドックを欠かさず、さまざまな検査で病気の有無を確認していても、病気になってしまうことはあります。ネットなどには無数の健康法があふれており、何がいいのかを見極めることも難しくなっています。
私が、身体と心にいいと思っているのは、「循環をよくする」という視点です。
肩こりも冷えも、血のめぐりが滞とどこおるために起こる症状です。身体の不調の多くは、血のめぐりからきています。血のめぐりがいいと、深い呼吸をしやすくなります。新鮮な酸素が血液に取り込まれるので、脳は活性化し、血液循環はさらによくなります。呼吸が深くなり、息がしっかり吐けると、心が落ち着きます。
たとえばパニックになっているときは、頭にカーッと血が上ってしまっています。ゆっくりと息を吐ききることに集中して呼吸をしていると、次第に治まって落ち着きを取り戻すことができます。血液のめぐり、息のめぐり、気のめぐりは三位一体なのです。とにかく流れをよくする、循環をよくすることを心がけると、身体も心も整います。
今、自分はどこが滞っているか。そこの流れをよくするためには何をすればいいか。肩こりがひどかったら、肩甲骨をほぐす。そうすると腕の動きもスムーズになりますし、肩こりからきていた頭痛や不快感も消え、スッキリする。肩から背中にかけて動きやすくなるということは、呼吸にもいい影響を与えています。
悩みやストレスで心がウツウツとしているのは、負の感情が滞留している状態です。滞った「気」が流れていく先を失っているのです。こういうときは、心の循環をよくする。感動して涙を流す、話をしたり笑ったりして吐き出す、趣味に没頭する──これらは心の中で滞っていたものを流してくれます。だから、爽快感が湧くのです。
つかえが取れてめぐりがよくなると、いろいろな問題が解消されていきます。心身の健康維持のためには、自分を流れのいい状態に保つことが欠かせません。
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いかがでしょうか?「循環」という視点で自分の身体と心を見直してみると、思わぬ発見があるかもしれません。
『人生後半の幸福論』では、他にも様々なチェックリストが全50項目掲載されています。今までの人生を振り返りながら、これからの後半戦のことを考えてみませんか?
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