「働きがいのある会社」ランキング6年連続1位をひた走り、「Google超え」を果たした株式会社コンカー代表取締役社長の三村さん。ここでは制作秘話として、担当者から見た三村さんの横顔、第2弾をお伝えしたいと思います。

校了が迫った今年1月16日。正午までに戻していただく予定の著者校が届かず、三村さんとの間に入り、やりとりをさせていただいている株式会社コンカー・総務部の足立繭子さんに、私はメールで催促しました。

と、その直後、内線が鳴り、受付から「株式会社コンカーの三村さんが……」。私は「はいはい、取りに行きます」とおざなりに返事をし、ロビーに降りていくと……。

三村さんが自ら著者校をお持ちになっていたのです！

てっきりバイク便が届いたと思い込んでいた私が度肝を抜かれたことは言うまでもありません。

「まさか三村さんが直々にお見えになるとは思いませんでした」と私が言うと、
「来ちゃった方が早いかなと思って」。

修正点についてざっとご説明いただいた後、小雨が上がらない冬空の下を、三村さんはタクシーで去っていきました。

席に戻り、無事に著者校をお戻しいただいた旨、足立さんにお電話でご報告すると、
「三村、御社に伺っちゃったんですか!?（笑）」
と、足立さんも何もご存じなかったようで、大変驚いたご様子でした。

社員にさえ何も告げずに思い立ったら自らアクションを起こす。私は“砂漠の狐”と恐れられたドイツの陸軍元帥、ロンメルを思い出しました。

戦場の最前線で先陣を切って相手に切り込む様は、多くの部下を奮い立たせ、信頼を集めたといいます。

部下よりも誰よりも真っ先に自分が矢面に立ち、行動する。

そんな三村さんだからこそ、部下はもちろん、多くの人を惹きつけてやまないのだと、私は確信しています。

『みんなのフィードバック大全』
三村真宗／著