春はスタートの季節。
就職、入学、引っ越しなどで、新しい生活に入る人も多いだろう。
何事もスタードダッシュが大切。

 

そこで、『宇宙のエネルギーを味方につける 星使いの時刻表 2017-2018』の著者で、西洋占星術の世界で活躍する海部 舞（かいべ まい）さんに、GW直前までの約1か月間をどう過ごせばいいか聞いてみた。

 

■GWまでの1か月間はひたすら種まきをする

 

――春は始まりの季節ですが、星の世界でも同じでしょうか？

 

「3月20日は春分でした。この時、12星座のスタートの牡羊座に太陽が入り、ここから変化変容、スタートのエネルギーに満ち満ちていきます」

 

――やはりこの時期はスタートの季節なんですね。もう少し具体的に教えてください。

 

「太陽が牡羊座に入るこの時期、農家は種まきを開始します。わたしたちも、同じように、半年後の収穫に向けて種まきをしていくのがいいですね。3月28日に牡羊座で新月を迎えるので、種まきはここからが本格スタートになりそうです。この新月の星の配置を見ると、太陽と月と金星が天頂に位置し、社会的な役割や肩書を表す領域に天体が密集しています」

 

――ということは、仕事の面で新しい変化が起きやすいということでしょうか？

 

「そうですね。“仕事のスタート”というエネルギーがとても強くなっています。宇宙が新しい仕事をとても応援してくれているといっていいです。異動や昇進、就職・転職などで環境が変わった人は、このエネルギーの力を借りない手はありません」

 

――「新しい環境に馴染めるかどうか不安…」という人にとっては、とても心強いですね。エネルギーの力を借りるには、どんなことを心がければいいでしょうか？

 

「この時期は、環境だけでなく、自分自身も変化をしています。色々と悩むことも多くなるでしょうが、大切なのは直感力です。直感に従っていると、今までの常識的なやり方、上司や先輩の意見の一つひとつに違和感を覚え、安易に合わせることができないケースが増えていきます。そうしたことが続くと、周りの理解を得にくくなったり、離れていく人が出てくるかもしれません。でも、それを恐れていては、前に進めません。本当に自分がやりたいことを選択するための試練と考えましょう。行動と結果が伴えば、きっと賛同してくれる人も現れるはずですよ」

 

――直感に従って行動するというのは難しいですね……

 

「繰り返しますが、この時期は、スタートのエネルギー、変化のエネルギーに満ちています。その力を借りて、変化に対する直感や気づきの力も冴えてくるんですね。この時期、“直感に従って新しい仕事を始めたらうまくいった”という声もよく聞きます。あなたも、仕事で、新しい！ 面白い！ やりたい！と思ったことを、勇気を出して、ぜひスタートさせてみましょう」

 

■4月11日前後は、過去の傷が浮かび上がることも……

 

――この時期、変化するのは仕事だけですか？

 

「4月4日の蟹座の上弦の月を過ぎると、土星や水星が逆行を開始します。そんな中で、あなた自身も、行ったり来たりと忙しくなります。

かなりバタバタと変化が起こる時期なので、プライベートにおいても、人との出会いと別れといったことが多くなるでしょう」

 

――やはり、プライベートでも変化が起きやすいんですね。

 

「4月11日は天秤座の満月です。この満月前後は、過去の恋愛など、特に女性にとって色々な傷が浮かび上がりやすい星の配置になっています。ですから、傷を思い起こさせる人が突然現れるかもしれません。でも、そのことでいちいち動揺せず、“まだ自分には癒えない傷があるんだな”とか、“まだ、あの人のことを心のどこかで忘れてないんだな”というくらいに捉えておくのがいいでしょう」

 

■GWは自分を見つめ直すのに良い時期

 

――スタートダッシュに、過去のトラウマ……。4月の半ばくらいまでは、かなり忙しそうですね（笑）では、それらを乗り越えたら、次はどんな展開が待っているのでしょうか？

 

「4月20日、太陽が牡牛座に移動して、26日は牡牛座の新月です。牡牛座新月の太陽と月は、どの星ともつながりが持てず、とても寂しそう。でも、そのぶん、自分が持って生まれた豊かさとは何か、本当に大切にしていきたいこととは何か、を考えるのに良い時期とも言えます。ちょっと先にはGWも控えてますね。ここまでの約1か月間、違う環境の中で新しいことにどんどんチャレンジしてきて、ちょっと疲れが出てくる人も多いと思います。そういう人は、連休だからといってびっしり予定を入れず、小休止の時間を作った方がいいですね。3月の終わりから4月にかけては、変化のエネルギーが満ち満ちています。新しいことを始めたいあなた、きっと星たちがあなたの背中を押してくれるはずですよ」