akane
2018/10/19
akane
2018/10/19
23歳年収2億円――。大阪・北新地のNO.1キャバ嬢、進撃のノア(@shingeki_noa)。
人生にとって大切なことは、すべて夜の世界が教えてくれた――。そう語る彼女が、どんな時代でも、どんな環境でも、成功する自分のつくり方を、赤裸々に明かした初めての著書『好かれる力』からどんな人にも通じるエッセンスを紹介します。
「覚えていますか? 今月、わたしの誕生日イベントなので一緒に祝ってほしくて、連絡してみました♡」
キャバクラに行き慣れている人なら、こんなLINEをもらったことが、きっとあるはずです。おそらく、このキャバ嬢は、自分の誕生日月に店からノルマを課されて、それで焦って過去に連絡先を交換したお客さんに手当たり次第連絡しているんやと思います。
でも、このやり方はめっちゃ非効率。ムダ打ちですよね。連絡をもらった相手からすると、「なんて虫の良いヤツなんや。わがままにもほどがある」って、むしろ嫌悪感を抱くと思います。
わたしはもともと、ほとんどお客さんに営業LINEをしないタイプ。お店で120%の接客ができていたら、毎日の「おはよう」「仕事頑張って♡」とか、そんなメッセージのやりとりなんて必要ないやん。
たとえLINEする必要があったとしても、同じ文面を使い回すことはぜったいにせえへん。LINEを送るときは、その人に特別な用事があるから。必ず「その人ひとりに対して」送るようにしています。コピペの文章では相手に何も伝わらない。相手の心に響くはずない文章は、かえって逆効果だと思っています。
だから、わたしがLINEを送るのは特別なとき。たとえば大晦日には、日ごろお世話になっているお客さん一人ひとりに対して、メッセージを送ります。わたしが1年間で出会うお客さんはものすごい数やから、かなり大変な作業です。朝から名刺ファイルとスマホと充電器を持って、近くの喫茶店にこもって延々とLINEを送り続ける……そんな大晦日。
でも、この作業がじつは重要なんです。お客さんの棚おろし作業とでも言うんかな。「このお客さんとは来年も関係性を継続したい」「あ、このお客さんはもうええわ」など、これを機に連絡先の見直しをしているからです。
それで残った人には、一人ひとりに対して、「○○の話で盛り上がったやん、あの後行ってみてん」「アフターで行ったカラオケ、意外と歌上手くてびっくりした」など、わたしとその人しか知りえないエピソードを交えて、感謝の気持ちを伝えるのです。来年もよろしくね、という意味を込めて。
毎日100通、コピペの営業LINEを出すよりも、1通でもいいから自分の言葉で想いを伝えるほうが、もらった相手もうれしいはず。一人ひとりお客さんの顔を思い出しつつ言葉をつむいでメッセージを打つのはなかなかしんどいけど、ぜったいに意味があるとわたしは考えています。
ちなみに、LINEの連絡先交換で一番やっちゃいけないのは、席を立つタイミングですること。会話の流れがスムーズになってきたころにするのがわたし流です。たとえば好きな食べ物の話が出たら、「何それ、知らへん! それ食べられるお店の情報LINEで送ってください」とか、自然な流れで交換するように心がけています。
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以上、進撃のノア『好かれる力』(光文社)を一部改変して掲載しました。
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