Amazon、google……この4社の成長の中、日本企業が生き残る道は『the four GAFA 四騎士が作り替えた世界』

森川亮 C Channel株式会社 代表取締役社長

『the four GAFA 四騎士が作り替えた世界』東洋経済新報社
スコット・ギャロウェイ/著 渡会圭子/訳

 

この本はgoogle、Apple、facebook、amazonの4社がIT業界のみならず今後様々な市場を独占するだろうと予測される状況と彼らの強み弱みについて書かれています。とても刺激的な本でした。

 

今まで様々な会社が生まれ成長し時には市場を独占し、負けることがないだろうと言われながらも、技術の進化や創業者の死による組織の破綻など課題に勝てず負けていきました。しかしこの4社、少なからずamazonは大きい流通市場の独占を目指し食い続けながらまだまだ成長するように思われます。

 

その他の3社もプラットフォームとして市場を押さえながら大量のデータを持ちそれを生かしながら新しい領域に侵食しています。Apple以外はどの会社も若いCEOがまだまだ長生きしそうなので、よっぽど独占禁止法にひっかからない限り成長しそうですね。

 

彼らの強みはデータや顧客を持っていて逃げないように仕組化して競合他社に比べ圧倒的な力を持っている点です。本当に彼らに勝てる会社が出てくるのか? 今のところ全く想像が出来ません。

 

ただ気になる点は、彼らが成長することで世の中が豊かになり幸せになるのかどうか。amazonが成長し人の働く場が少なくなって雇用が減った時もしくはAIに人が使われてしまう時、それは進化ではありますが人類の進歩と呼べるかどうか疑問があります。

 

彼らはテクノロジーの本当の活用の仕方を教えてくれますが、日本の企業が生き残る道が残るよう国の政策としても何らか手を打って欲しいところです。

 

これもオススメ!

『ホモ・デウス 上下: テクノロジーとサピエンスの未来』河出書房新社
ユヴァル・ノア・ハラリ/著 柴田裕之/訳

 

人間が何故地球を支配出来たのか、そして技術の進歩の先に人間は神になるのかなど未来が見てきます。

 

『人がうごく コンテンツのつくり方』クロスメディア・パブリッシング
高瀬敦也/著

 

フジテレビにいた著者が体験した成功するコンテンツの作り方、その深いところは人間行動学や社会経済学につながる世界を理解して展開するノウハウがかかれています。

森川さんの新著です!

『すべての仕事は10分で終わる』SBクリエイティブ

『the four GAFA 四騎士が作り替えた世界』東洋経済新報社
スコット・ギャロウェイ/著 渡会圭子/訳

この記事を書いた人

森川亮

-morikawa-akira-

C Channel株式会社 代表取締役社長

1989年に筑波大学卒業後、日本テレビ放送網株式会社に入社。 1999年青山学院大学大学院国際政治経済学科でMBAを取得。2000年ソニー株式会社に入社。 その後、2003年ハンゲームジャパン(現 LINE株式会社)に移籍。2007年同社代表取締役社長に就任。2011年に「LINE」をスタートさせた。 2013年4月にはゲーム事業を分離し、社名をLINE株式会社に変更。同時に同社代表取締役社長に就任。2015年3月末より代表取締役社長を退任し、 同社顧問に。4月からC Channel株式会社代表取締役社長に就任。1967年生まれ。


・C Channel:https://www.cchan.tv/

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