文教堂 教室事業部 ブックトレーニンググループ
映画学校、映像研究所を経て文教堂に入社。王子台店、ユーカリが丘店、青戸店、商品本部を経て現在に至る。過去のブックレビューとしてTOKYO FM「まえがきは謳う」、WEB本の雑誌「横丁カフェ」がある。
2022/12/19
『いずれすべては海の中に』 サラ・ピンスカー/著 市田泉/訳 ここ数年、竹書房の文庫に注目している。 特にSFのラインナップが良い。 巨大な竜の上を舞台にしたルーシャス・シェパードの代表作『竜のグリオールに […]
2022/09/08
三田完という作家ほど、詩のように言葉を躍らせる作家はいない。 その背景には彼の経歴にある。 NHKのテレビディレクター・プロデューサーを経て、2000年に新人賞を受賞して作家デビュー。 デビュー当時の年齢は44歳。デビュ […]
2022/04/29
『和菓子を愛した人たち』山川出版社 虎屋文庫/編著 羊羹といえば、「夜の梅」。 「夜の梅」といえば、老舗和菓子店「虎屋」を代表する羊羹。 虎屋は、2018年10月寅の日に赤坂店がリニューアルオープンしたばか […]
2020/10/01
『爪のようなもの・最後のフェリー その他の短篇』小学館サービス 森泉岳土/著 今年、村上春樹の久しぶりの短編集が発売されて話題になった。 村上春樹の短編は、時代の節目毎に様々な顔を見せてくれる […]
2020/08/10
『イートン校の2羽のフクロウ』エクスナレッジ ジョナサン・フランクリン/著 清水玲奈/翻訳 小さい頃に初めて見たフクロウ。そのしかつめらしい表情からは畏怖を、そして何か強い感情で訴えかけるよう […]
2020/06/03
『たまご 他5篇 光用千春作品集』小学館 光用千春/著 世の中がフィクションのように日毎に目まぐるしく変化していく中でも、人として最低限以上の生活の営みは繰り返していかなければならない。その中 […]
2020/04/22
『あの人のこと』河出書房新社 久世光彦/著 久世さんが姿を見せなくなってからもう十四年が経つ。 当時は未完のまま刊行された『百閒先生 月を踏む』(朝日新聞出版社)を読む気持ちには […]
2020/03/18
『死にたいけどトッポッキは食べたい』光文社 ペク・セヒ/著 山口ミル/翻訳 「自己肯定感」という言葉を書店の棚や平積みで見かけるようになってから数年が経つ。最近ではビジネス書や女性エッセイ等と […]
2020/02/25
『言葉の温度』光文社 イ・ギジュ/著 米津篤八/訳 まだ冷たい風が吹きすさぶ時もあるけれど、陽の温もりはかじかむ指先に確実に春の訪れを予感させてくれる。 今からビジネスマナーや敬 […]
2020/01/20
『BADON』スクウェア・エニックス オノ・ナツメ/著 年明けを境に、表を行き交う人々の装いだけではなく、街の装いも一気に本格的な冬到来という気分にさせられる。吐く息も白くなれば、何気ない会話 […]
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.