akane
2018/01/25
13カ月の拘束、そして生還
akane
2018/01/25
番兵はいつも集団で現れ、互いにけしかけ合っては、おまえを殺してやると叫び、怒鳴った。そしてまるでゲームのように、ダニエルの胸を蹴り、殴り、鞭で打った。やがてダニエルは、ついに自分はスパイだと告げた。これこそ、拷問人たちがぜひとも聞きたがっていた言葉だった。(本文より)
拘束に至る過程、拷問、他の人質たちとの共同生活、日常的な暴力、身代金交渉、家族による募金活動、そして間一髪の生還――。地獄を見た、24歳の写真家の過酷な体験を、著名ジャーナリストが丹念な周辺取材とともに書き下ろす。衝撃のノンフィクション。佐藤優氏推薦・解説。
プク・ダムスゴー 1978年生まれ。アフガニスタンとパキスタンに長年住み、2011年よりDBC(デンマーク放送協会)の中東特派員を務める。ジャーナリスト、ライターとしていくつもの賞を受賞。 山田美明(やまだよしあき) 英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退。訳書に『喰い尽くされるアフリカ』(トム・バージェス著、集英社)、『AI時代の勝者と敗者』(トーマス・H・ダベンポートほか著、日経BP社)、『動物たちの武器』(ダグラス・J・エムレン著、エクスナレッジ)などがある。
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