• アイロニーはなぜ伝わるのか?

    木原善彦

ryomiyagi

2020/01/29

ある晴れた休日、「今日はお出かけ日和だ」と言って意気揚々とAさんが家族をつれてピクニックに出掛ける。
ところが、急に天気が崩れて土砂降りになり、「ほんとに今日はお出かけ日和ね」と家族に言われてしまう。

 

Aさんに対する非難のこもったこの発言がいわゆるアイロニー発話と呼ばれるものの典型とされる。

 

この場合、「アイロニー」に「皮肉」という訳語を当ててもかまわないが、アイロニーは「皮肉」よりも幅広いカテゴリーの修辞的表現である。

 

本書では、この「言いたいことの逆を言う」アイロニーがどうして相手に伝わるのかという問題を考える。
加えて現実を相対化するための、知的な「武器としてのアイロニー」の可能性も示す。

目次

  • 第1章 言葉のアイロニー
  • 第2章 アイロニーのメンタル・スペース構造
  • 第3章 文学作品におけるアイロニー
  • 著者紹介

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