ryomiyagi
2022/05/20
歴史に探る「共存の道」
ryomiyagi
2022/05/20
今のヨーロッパの文化における基礎の一つは、イスラムの学術的成果や農業技術、工芸、食事文化などにルーツをもちます。ヨーロッパの中世から近代までの発展は、イスラム文明の文化・社会的影響や遺産抜きではあり得ませんでした。(中略)
本書でこれから明らかにしていきたいのは、ある歴史的な事実です。それは、中東とヨーロッパがいかに交わり、溶け合い、互いに寛容の心をもって共存を実現し、イスラム・ユダヤ・キリスト教が創った平和の文化遺産が多数存在するという歴史的事実です。
1955年山梨県生まれ。一般社団法人・現代イスラム研究センター理事長。慶應義塾大学文学部史学科東洋史専攻卒。1983年、同大学大学院文学研究科史学専攻を修了後、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。1987年、静岡県立大学に勤務し、中東アフリカ論や国際政治学を担当。2012年3月、現代イスラム研究センターを創設。専門は、イスラム地域の政治および国際関係。著書に『イラン』(光文社新書)、『物語 イランの歴史』『中東イスラーム民族史』(以上、中公新書)、『現代イスラムの潮流』(集英社新書)、『武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』(平凡社)などがある。
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