ryomiyagi
2020/04/28
ryomiyagi
2020/04/28
創造するというのは、生物に与えられた至高の精神活動といえます。そのため、ある偉大な創造がなされ、そしてそれが多くの人から称賛された時、人はそれを天からの啓示などといい、創造性の問題は近年まで科学の対象とはなり得ませんでした。
しかし近年、脳科学や人工知能などの発展とともに、創造性の問題を科学的に論理付けようという試みが増えています。本書は、筆者の研究分野である「脳の潜在記憶」の観点から、特に「音楽」の創造性がどのように生まれてくるのか、脳科学や計算論、人工知能に関する論文を通して探求した本です。(「まえがき」より抜粋)
(だいこくたつや) 青森県八戸市出身。医学博士。オックスフォード大学研究員、マックスプランク研究所(ドイツ)などを経て、現在、ケンブリッジ大学にて勤務。専門は音楽の神経科学。 8歳から独学で作曲を学び、ピアノ・ソナタ、オーケストラ、室内楽、即興曲、ジャズ、コンピュータ音楽等あらゆるジャンルの曲を制作。現在は、神経生理データから脳の創造性をモデル化し、創造性の起源とその発達的過程を探る。 また、それを基に新たな音楽理論を構築し、現代音楽の制作にも取り組む。
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.