akane
2019/05/27
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2019/05/27
日本人は白ご飯が大好きです。「ホカホカご飯にふりかけさえあれば何杯でもいける」という人が大勢います。「パンが大好き」「ラーメンがなければ生きていけない」という声もよく聞きます。でも、その「白い主食」が老化の一因になるとしたら、どうでしょうか。
今、老化の原因として、もっともおそれられているのは「糖化」です。
糖化とは、たんぱく質に糖質が結びついて、たんぱく質が劣化する反応をいいます。
私たちの身体はほとんどがたんぱく質でできています。身体のたんぱく質に糖質が結びつくと、体内の熱を使って反応が進みます。すると、「シッフ塩基」という物質ができます。
ここが糖化のスタート地点です。このスタートしたばかりの糖化物質に、さらに糖が結びついてしまうと、「アマドリ化合物」というたんぱく質に変質します。
このアマドリ化合物までならば、もとの正常なたんぱく質に身体は戻すことができます。それには、糖の濃度(血糖値)を下げることが必要です。
しかし、ある程度の期間、アマドリ化合物が高濃度の糖にさらされてしまうと、身体にとって非常に困ったことが起こってきます。
本来のたんぱく質とは似ても似つかない「糖とたんぱく質の化合物」がつくられてしまうのです。これを「AGE(終末糖化産物)」といいます。
AGEは、身体の老化を早める最悪の元凶として、今、医学会が注目する悪玉物質です。
一度生まれたAGEは、決してもとのきれいなたんぱく質に戻りません。そして、身体のいたるところで老化を引き起こし、ボロボロにしていくのです。
「最近、○○の調子が悪くて。老化かしら」
と、あなたが感じている「○○」の部分。それはもしかしたらAGEの蓄積によって老化現象が進んでいる表れかもしれないのです。
では、糖化をコントロールするためには、具体的にどうするとよいでしょうか。
糖質を大量に含むものを、できるだけ食べないことです。
糖質は、主食となる穀類に多く含まれます。とくに糖化を進めやすいのは、食物繊維をきれいにそぎ落とした白い主食です。白米、パン、麺類などです。こうした白い主食は、腸での消化吸収が早く、血糖値を急激に高めます。食事のたびに、白い主食を大量にとってしまうと糖化が急速に進み、老化の元凶であるAGEを増やすことになりかねないのです。
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