akane
2020/02/12
akane
2020/02/12
「急ぎの仕事があるのに、どうしても仕事に集中できない。
大事なところを見落とし、読み違いが多い。
一日中パソコンに向かっているのに、どうにも能率が上がらない。
真面目に取り組んでいるのに、作業内容にケアレスミスが多い。
スポーツ、特に球技や、車の運転に自信がない。長時間テレビやパソコンの画面を眺めたあとや、小さな文字の長文を読み終えたあとなど、頭痛や肩こりなどの症状に悩まされることが誰にもあるでしょう。これらは典型的な眼精疲労の弊害です。
高齢ドライバーが運転する自動車が大事故を起こしたニュースが絶えないのも、視覚機能の低下に原因があると思われます」
従来日本人は、視力矯正や視力障害にこそ気を配ってきたが、本来気遣わなければならないのは、眼精疲労の回復と共に「視る力」を正しく養うこと。
眠っている以外は、意識しようとしまいと、常に目は酷使されている。
そもそも光源であるモニターを長く注視することは、眼にとっては大きなダメージの元。最近では「VDT症候群」という病名もつけられているほど深刻で、生活は飛躍的に便利になったものの、眼にとってはこれほど外敵だらけの時代は過去に例がない。
従来の視力矯正はもちろんのこと、貯め込んでしまいがちな眼精疲労の回復と共に「見る」のではなく「視る」力を養う必要がある。
日本人がとらわれがちな「視力」とは「遠くのものをはっきりと見る力」。しかし、遠くのものが良く見えるだけでは、必要とされるパフォーマンスは十分に発揮できない。
非情なまでに眼を酷使する現代人にとって、「視る力」を養うビジョントレーニングこそ大切だ。
ビジョントレーニングで効果が出る、主なものが次の6つだ。
1 本を読むスピードが上がる
速読が得意な人は、脳の処理能力を含めた視覚機能が高いと言える。
2 字がきれいに書けるようになる
どこまで遠くのものが見えるかという「遠見視力」だけでなく、近くを見る「近見視力」が鍛えられる。
3 姿勢が良くなる
視覚情報には、姿勢を制御するという役割がある。
4 モチベーションが上がる
ものが見えにくい状態は、人から意欲を奪い、何事に対しても消極的にさせる弊害がある。
5 老眼予防やアンチエイジングにも効く
眼のピントを合わせる水晶体の弾力性や、その水晶体の厚みを調整する毛様体の筋肉が、年齢とともに衰えるために起こる現象だからだ。
6 脳の衰えが予防できる
加齢とともに進行するのは、老眼だけではない。脳の萎縮によって、認知症のリスクもまたどんどん高まっている。そこで、脳を鍛えるためにもビジョントレーニングが有効だ。
実際、ビジョントレーニングを実践したことで「仕事の成績が上がった」「注意力や集中力が高まった」といった成果を得ている人が続々と増えている。
文/森健次
図版/株式会社ウエイド
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