BW_machida
2020/06/26
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2020/06/26
※本稿は、麻生れいみ『長生き食事術 人生100年時代の「新・栄養学」入門』(光文社新書)の一部を再編集したものです。
もはや生活に欠かせないインフラの一つになったのが、コンビニエンスストア。いつでも好きなときに食べ物が手に入るので、コンビニの活用法を覚えておくと、糖質オフの生活もやりやすくなります。
コンビニでも、主菜+副菜+汁物という一汁三菜で食事を組み立てます。
導入期はおにぎりやパンなどの主食はパスしますが、減量期以降は小さめのおにぎり1個、8枚切りの食パン1枚くらいはプラスしても大丈夫です。食べる際は、糖質などの主食を最後に食べる「カーボラスト」を守りましょう。
小麦粒から小麦粉を精製する際に取り除く表皮部分(ブラン)を主原料としたローソンの「ブランパン」なら、1個で糖質は2gほどしか含まれていません。これなら、導入期でも食べられますね。
主菜はたんぱく源。脂質も摂れます。
ファーストチョイスは、鶏胸肉をしっとり蒸しあげたサラダチキン。コンビニを代表する人気商品であり、各チェーンがそれぞれ自信作をラインナップしています。
糖質1g未満なのに、たんぱく質は25 g以上摂れるものが大半です。ハーブ風味やタンドリーチキン風など、異なる味付けが用意されているので飽きません。
この他、肉類では、豚ロース肉の生姜焼き、ロースハム、レジ横のホットコーナーで買える焼き鳥があります。焼き鳥は糖質が多いタレではなく塩で。唐揚げは衣に糖質が多いので、維持期までは控えるようにしましょう。
魚類では、焼き魚か缶詰を選びます。焼き魚では、サバやホッケなら1人前(100g)で17~20 g、鮭なら1人前(100g)で19~22 gのたんぱく質が摂れます。
缶詰では、サバ缶かツナ缶がポピュラー。サバ缶は糖質が多めの味噌煮ではなく、水煮を選びましょう。サバ缶では1缶(190g)約26 g、ツナ缶では1缶(80 g)12~13 gほどのたんぱく質が摂れます。
この他、ゆで卵、温泉卵、枝豆、冷や奴、納豆などもたんぱく源となります。
続いて買うべきは副菜。野菜、海藻類、キノコ類のおかずです。
足を向けたいのは、サラダとお惣菜のコーナー。
ホウレンソウなどの青菜のおひたしや胡麻和え、コールスローサラダ、ブロッコリーなど緑黄色野菜のグリル、ひじきの煮物、わかめサラダ、キノコサラダなどがお薦めです。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が摂れます。豚しゃぶしゃぶ肉、サラダチキン、ツナ、ゆで卵などをトッピングしたボリュームのあるサラダだと、たんぱく質も補えます。
栄養バランスを整えるために、野菜中心のサラダかお惣菜+ひじきやわかめなどの海藻サラダかキノコサラダと組み合わせて、副菜を2品食べるようにしましょう。
糖質過多でパスしたいのは、ポテトサラダ、コーンサラダ、マカロニサラダ、パンプキン(カボチャ)サラダなど。パスタや中華麺などの麺類がセットになったヌードル系サラダを間違って選ばないようにしてください。
最後に調達したいのは汁物。副菜の仲間であり、汁物があると喉が潤って食事がスムーズになり、お腹にも溜まって過食がセーブされやすくなります。
和食に合わせるなら、カップ入りの味噌汁を。気分に合わせて豆腐、なめこ、小松菜、油揚げ、海苔など具材を好きに選んでください。
豚汁は味噌汁より具沢山ですが、ジャガイモやニンジンなどの具材に糖質が含まれるため、1食10 gほどの糖質が入っています。維持期ならアリですが、それまでは我慢しましょう。
洋食に合わせるなら、卵スープやコンソメスープなどのように澄んだものをチョイスしてください。コーンやジャガイモのポタージュスープのように白濁したものは糖質がリッチですから、要注意です(日本では一般的に澄んだスープはコンソメ、とろみがついたスープをポタージュと呼びます)。
澄んだスープで気をつけたいのは、春雨入りのスープ。春雨は透明でヘルシーなイメージを持っている人も少なくありませんが、春雨は麺類の一種。糖質の固まりです。
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