ryomiyagi
2020/12/21
ryomiyagi
2020/12/21
本稿は、高城剛『高城式健康術55』(光文社新書)の一部を再編集したものです。
ヨガの基本はポーズではなく呼吸にあるが、肝心の呼吸が日常的に悪ければ、一時的にヨガを行なっても解消までは程遠い。
人は呼吸を通じて空気中の酸素を体内に取り入れ、取り入れた酸素は栄養素と結びついて燃焼し、活動エネルギーを生み出す。
一方、呼吸が浅いと、空気が体に十分入らず、酸素と二酸化炭素を換気する効率が悪くなる。すると代謝が落ち、各臓器の働きが低下し、疲れやすくなる。
また、人はストレスを感じると呼吸が浅くなる。さらにスマートフォンやデジタルディバイスばかり触って姿勢が悪くなると、物理的に正しい呼吸ができず、「隠れ酸欠」に知らぬ間に陥ってしまう。
こうなると、さらに不安やストレスを感じやすくなり、悪循環になっていくが、当の本人はまったく気がつかず、疲れる日々を送るばかり。
そこで、疲れたと思ったら、試しに酸素サプリを飲む。それが効けば、「隠れ酸欠」だ。
オススメの製品は、米国OxyLife社の「Zero 2 Sixty Oxygen Performance Enhancer」。
この製品は、今日のサプリメント市場において、唯一入手可能な純粋な酸素で、自分が知らないうちに呼吸が浅くなって疲れているのを、底上げしてくれる逸品だ。
僕の経験だと、5000メートル級の山に登って高山病に罹った際にも、効果を発揮した。
近年、アスリートの間で高地トレーニングに出向くのが流行っている。高地とは、低圧、低酸素、低温環境のことで、効果的な標高は1500~3000メートルといわれている。ここでトレーニングを積み、環境への適応能力を活かし心肺能力を高め、運動能力を向上させるのが目的だ。
高地では酸素濃度が薄いため、人間の体は酸素を取り込みにくくなり、血中の酸素濃度が低下する。体は環境に適応した酸素濃度を確保するために、体内で赤血球数やヘモグロビン濃度を増加させる。
また、通常の酸素濃度の状態で行なうよりも、短時間で効率よく持久力をつけ、心拍機能を鍛え、体脂肪を落とすことが可能となる。
だが、順応できずチアノーゼを発症し、トレーニングどころではなくなってしまうこともある。僕も高地トレーニングの聖地、コロラド州ボルダーで、倒れたアスリートを何人も見てきた。
そこで「Zero 2 Sixty Oxygen Performance Enhancer」だ。これを飲むと、体内の酸素が爆発的に増え、倒れずトレーニングを続け、徐々に体を慣らしていくのに大いに役立つ。
2019年11月、東京豊洲にオープンした低酸素トレーニング施設を備えたトレーニングジム「アシックス スポーツコンプレックス 東京ベイ」にひと冬通い、「Zero 2 Sixty Oxygen Performance Enhancer」を飲みながら3000~4000メートル相当の低酸素濃度環境に対し、徐々に体を慣らしながらサプリメントを減らし、HIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング)といわれる高負荷トレーニングを通じて、心拍数を180近くまで高めながら、無事に倒れず生還することができた。
この施設でのトレーニング中は、血中酸素飽和度「SPO2」を測り、様子を見るのが常だが、これ以降、あらゆる機会に「SPO2」を測ってみると、意外や意外(というより、予想通り)、集中時には呼吸が浅くなり、「SPO2」がダダ下がりしていることがわかった。
また、機内や時差ボケの際も、「SPO2」が極端に落ちている。そんな折に、「Zero 2 Sixty Oxygen Performance Enhancer」を飲んで、体内に酸素を発生させると、実に楽になる。瞑想前に飲むと、深いレベルにまで達することもわかった。
書籍によくある「寝たままダイエット」のような釣りタイトルにもはや騙される年齢ではないが、このサプリメントは、まんざら「飲むだけヨガ」といえなくもない。
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