【無料公開】両親が元気なうちに大分の実家を処分したら家族みんなが幸せになった
ピックアップ

BW_machida

2020/12/23

実家を処分し、利便性のいいコンパクトな住まいに両親が住み替えたことで、実家の片付け問題、遠距離介護問題、高齢者ドライバー問題、お墓の問題etc.を一気に解消した実話コミックエッセイ『両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。』(大井あゆみ[文] 二平瑞樹[漫画]・光文社刊)から抜粋記事をお届けします。

 

 

「このコロナ禍に東京!?」って思いました?

ここまで読んだ方のなかには「なんでわざわざ東京に移住するの?」と思った方も多いかもしれません。
ご存じのとおり、東京は日本で一番家賃も物価も高いと言われています。また、新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークやワーケーションが一般化しつつあるため、都心から離れて暮らすことを検討している人が増えているのが現状。高齢の両親を大分から呼び寄せてわざわざ東京に住まわせなくてもいいじゃないか、と思う人が多いのも当然です。

 

もちろん、移住を決めた当時はこういう状況になることは想定できていませんでした。ただ、それでも両親が東京に移住したことは今でもよかったと思っています。コロナ禍で地方回帰の動きがあっても、地元に両親を住ませたままにしておいたほうがよかったとは思いません。

 

別に東京じゃなくてもよかった

 

というのも「東京がいいところだから両親を呼び寄せた」ということではないからです。私がもし大阪に住んでいたなら大阪に呼び寄せたでしょうし、博多に住んでいたら博多に引っ越していたでしょう。

 

つまり、東京という場所自体に魅力があるから、ということではなく、「子供たちの近くに引っ越すこと」「車がなくても生活できる街で暮らすこと」にメリットがあると感じているのです。

 

また、現時点で両親の移住までは考えていないという方でも、将来実家じまいを迎える人は少なくないはずです。今は当たり前のようにある実家でも、いつかはなんらかの形で実家じまいをしなければならないときがやってきます。
子供として、これから先の両親のことを考えなければならないタイミングもやってくるでしょう。

 

外出をためらう今こそ、片付けを始めよう

 

この本を通じて、ご両親が健在なうちに「今の実家は両親の生活スタイルに合っているのか」「もっとコンパクトな住まいで十分じゃないのか」「両親が車を運転できなくなっても今の実家で暮らし続けることはできるのか」「介護が必要となった時に遠距離に住む自分は対応できるのか」と考えるきっかけになればと思っています。

 

特に、コロナ禍でご両親が外出をためらうこの時期にこそ、一緒に実家の片付けをしてみるというのもいいかもしれません。実家にあるものを思いっきり断捨離しなくても、実家に置きっぱなしになっている自分のものだけでも整理してみるのもおすすめです。整理しながら、ご両親と今後の暮らし方について話してみるのもいいかもしれません。

関連記事

この記事の書籍

両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。

両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。

大井あゆみ(文)/ 二平瑞樹(漫画)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで「本がすき」を

この記事の書籍

両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。

両親が元気なうちに“実家じまい”はじめました。

大井あゆみ(文)/ 二平瑞樹(漫画)