ryomiyagi
2021/03/12
ryomiyagi
2021/03/12
2人は、ごく普通の恋をし、
ごく普通の結婚をしました。
ただ1つ違っていたのは――
奥さまは「処女」だったのです!
本書の著者・うなぎさんが結婚したのは26歳のこと。5年間の遠距離恋愛を経ての結婚でした。その時点でうなぎさんは処女。けれどもそのことを特に深刻には考えてはいませんでした。
というのも、夫であるゴロさんと交際していた5年間はずっと遠距離恋愛。そもそもあんなことやこんなことをする機会がなかなかないという状況でした。
それでも「いつかはきっと……」と考えていたものの処女の状態をキープ。結婚式ではバージンロードを本物のバージンとして歩きました。
そうして始まった結婚生活は順調そのもの。毎日キスは交わすし、外出時には手もつなぐ仲良しぶり。しかし2年半の結婚生活を過ごしても、うなぎさんは処女のままでした。
2年半の新婚生活の中で夜のスキンシップ回数は2回。「病気など特別な事情がないのに月1回以上性交渉がないこと」、というセックスレスの定義で言えば、うなぎさんはぶっちぎりでセックスレスだったのです。
処女でセックスレス。うなぎさんがそのことを焦りだしたのは身近な人に子どもが生まれてからのことでした。それまでは、夫婦の生活を楽しみたいし働きたいと子ども持つことを真剣に考えていなかったといいます。
ところが、大好きな姉や、一番の親友に子どもが生まれたことで、心境に変化が起きました。身近な人から生まれた赤ちゃんがめちゃくちゃ可愛かったのです。なんだ、この可愛いい生き物は!? という感情があふれました。さらに、姉や友人が、苦しみながら子育てをしている様子を見て、私も子どもを産みたいと現実的に考えるようになったのです。
そこでうなぎさんは気づきます。「妊活しようにも、まだ処女だった!」と。
こうして29歳処女妻の妊活が始まりました。
夫のゴロさんに子どもが欲しいことを伝えたうなぎさんでしたが、セックスレスの状態に変化はなし。当時発売されたばかりのゲームの攻略に熱中するゴロさんを横目に、うなぎさんは「こっちの攻略も、はよ!」とフラストレーションを募らせます。
そんな草食系のゴロさんをその気にさせるため、うなぎさんはあらゆる手を尽くしますが……。
そのチャレンジはことごとく失敗に終わることに。
果たしてうなぎさんは処女を卒業し妊活を成功させることができるのか?!
結末はぜひ、『奥さまは処女』でご確認ください。
文/藤沢緑彩
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