0が一桁多くても買っていい! すぐに使える“説得するためのテクニック”『影響力の武器 戦略編』

DaiGo メンタリスト

『影響力の武器 戦略編——小さな工夫が生み出す大きな効果』誠信書房
ロバート・チャルディーニ/著 安藤清志、曽根寛樹/訳

 

 

言わずもがなの名作、『影響力の武器』のケーススタディみたいなもの。理論としての『影響力の武器』をどうやって実践に生かせるかをテーマにしています。

 

どうやったら相手に YES と言わせるのか——これを承諾誘導といいます——社会心理学の専門家による著作で、皆さんでもとても実践しやすい。他人を説得するにはどうすればいいかの秘訣が書かれています。

 

本書のサブタイトルにあるように、「スモール・ビッグ」、つまり「小さな工夫で大きな効果」が生まれます。興味ある人は理論である『影響力の武器』の本も読めばいいですが、こちらの方が入りやすいです。「実践編」もありますが「戦略編」のほうがおすすめしやすいです。

 

この本をおすすめできる人は? と聞かれたら「人間と会話をする人は誰でも」と答えます。これはわけの分からないビジネスマンが書いた、「私はこうやって成功した」みたいな紙の無駄づかいみたいな本に比べてはるかに価値がある。仮に値段のゼロが一桁多い25000円だったとしても、買うべき本です。

 

本の中身から一つ、紹介しましょう。

 

「ピークテクニック」というものがあります。

 

道端で人にお願いするときに単に「小銭をください」と言うよりも「37セントください」と言った方が応じやすいんです。「ピーク」(pique)とは好奇心をそそる、ということ。言われた相手は「どうして37セントなんだろう」と気になり、足を止めるということです。

 

使えるテクニックが満載の本です。

 

『影響力の武器 戦略編——小さな工夫が生み出す大きな効果』誠信書房
ロバート・チャルディーニ/著 安藤清志、曽根寛樹/訳

この記事を書いた人

DaiGo

-daigo-

メンタリスト

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心を作ることに興味をもち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスの研究を行う。大学在学中にイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンに影響を受け、人間の心理を読み、誘導する技術「メンタリズム」を学ぶ。現在は、パフォーマーとしてだけでなく、人間心理の理解を必要とする企業コーポレートアドバイザーや作家・講演家として活動中。

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