2018/11/20
DaiGo メンタリスト
『影響力の武器 戦略編——小さな工夫が生み出す大きな効果』誠信書房
ロバート・チャルディーニ/著 安藤清志、曽根寛樹/訳
言わずもがなの名作、『影響力の武器』のケーススタディみたいなもの。理論としての『影響力の武器』をどうやって実践に生かせるかをテーマにしています。
どうやったら相手に YES と言わせるのか——これを承諾誘導といいます——社会心理学の専門家による著作で、皆さんでもとても実践しやすい。他人を説得するにはどうすればいいかの秘訣が書かれています。
本書のサブタイトルにあるように、「スモール・ビッグ」、つまり「小さな工夫で大きな効果」が生まれます。興味ある人は理論である『影響力の武器』の本も読めばいいですが、こちらの方が入りやすいです。「実践編」もありますが「戦略編」のほうがおすすめしやすいです。
この本をおすすめできる人は? と聞かれたら「人間と会話をする人は誰でも」と答えます。これはわけの分からないビジネスマンが書いた、「私はこうやって成功した」みたいな紙の無駄づかいみたいな本に比べてはるかに価値がある。仮に値段のゼロが一桁多い25000円だったとしても、買うべき本です。
本の中身から一つ、紹介しましょう。
「ピークテクニック」というものがあります。
道端で人にお願いするときに単に「小銭をください」と言うよりも「37セントください」と言った方が応じやすいんです。「ピーク」(pique)とは好奇心をそそる、ということ。言われた相手は「どうして37セントなんだろう」と気になり、足を止めるということです。
使えるテクニックが満載の本です。
『影響力の武器 戦略編——小さな工夫が生み出す大きな効果』誠信書房
ロバート・チャルディーニ/著 安藤清志、曽根寛樹/訳