とんでもなく人がいとおしくなる物語『金魚姫』

坂之上洋子 経営ストラテジスト・作家

『金魚姫』角川書店
荻原浩/著

 

 

久しぶりに心がきゅっ、と、掴まれたような小説読みました。

 

読み終えて眠れなくなり、ベットから出て、部屋をぐるぐる歩いて、その後不覚にも泣いてしまいました。最後のページで、私と同じように揺さぶられる経験して「うわぁ!」と思ったら教えてね。

 

壮大で、同時にコミカルで可愛くて、とんでもなく人がいとおしくなる物語です。

 

内容は、時代や国が、くるくると入れ替わるので、最初の方は、なんだかムツカシイ、それも暗い話? って思ってしまうところが超絶もったいないのです。そこ、ほんのちょっとだけ、我慢して読んでみて下さい。

 

途中から、まさか、まさかの展開が起こり、いつの間にか漫画みたいに、主人公の表情が思い浮かべることができるようになります。

 

これ私だったら、表紙をもう少し現代ぽい感じにするなぁ。 綺麗な絵なのだけど、これだと、前半が難しいのもあって、本当に読んでもらいたい若い人の層が取れてなさそう。

 

アニメ化しないのかな。
『君の名は』よりヒットしそうです。

 

 

『金魚姫』角川書店
荻原浩/著

この記事を書いた人

坂之上洋子

-sakanoue-yoko-

経営ストラテジスト・作家

米国でデザイナーとして数々の賞を受賞。米国のコンサルティング会社の副社長を経て独立。国際機関、官庁、大学、社会起業家/NGO/NPO、企業経営者などへ経営やコミュニケーション戦略の構築をしている。 Newsweek誌の「世界が認めた日本女性100人」の一人に選出。著書に『結婚のずっと前』(二見書房)『プレゼント 世界で1番大切な自分の見つけかた』 (中経の文庫)『犬も歩けば英語にあたる』(英治出版)など。中国系アメリカ人で応用数学者の夫と三カ国語を話す多国籍の娘との3人暮らし。現在、拠点は、東京、北京 、軽井沢。時々ニューヨーク。



Blog「犬も歩けば どこかにあたる」:blog.sakanoue.com
Twitter:@sakanoue

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